はじめに
「NISA貧乏」を防ぎ、不安のない資産形成を
私たちがお金を貯める目的は、不安を減らし、より豊かな人生を送るためです。しかし、その不安の多くは、実は「知らないこと」から生まれている場合も少なくありません。
例えば、人生のあらゆるリスクを自分一人で備えようとすれば、いくらお金があっても足りません。しかし、社会保障という仕組みを前提に考えることで、自分で備えるべき範囲は大きく変わってきます。
20歳から60歳までの40年間を現役時代、60歳から100歳までの40年間を老後と仮定すると、もし公的年金がなければ、老後の生活費をすべて現役時代に貯める必要があります。それは現実的とは言えないでしょう。
だからこそ、「支える部分」と「支えてもらう部分」、そして「自分で備える部分」を整理し、バランスよく組み立てていくことが重要になります。
最近では、将来不安から投資に資金を振り向けすぎ、現在の生活を圧迫してしまう、いわゆる「NISA貧乏」とも言われる現象も見られます。これも、制度全体を十分に理解しないまま「とにかく投資をしなければ」と考えてしまうことが一因かもしれません。
まずは、自分の給与明細を確認し、どのような社会保険料が引かれているのかを把握すること。そして公的年金シミュレーターを使って将来の見込み額を一度確認してみること。こうした小さな一歩が、お金に対する不安を減らし、より納得感のある資産形成につながっていきます。
投資はもちろん大切です。しかしその前に、世の中の仕組みを理解し、それを味方につけること。これこそが、これからの時代に求められる金融リテラシーの本質ではないでしょうか。
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