はじめに

PER60倍は、高すぎる?

さて、投資家として最も気になるのがバリュエーションです。2026年4月21日現在のnoteのPERは約60倍水準で、通常の感覚なら「割高」と感じます。

ただ、グロース株のPERを判断するときは「今の利益」ではなく「これからの利益成長速度」で見ることが大切です。2026年11月期の通期予想は売上高56億円(前期比+35.2%増)、営業利益7億円(同+173.3%増)と大幅な増収増益を見込んでおり、このペースで利益が成長し続けるなら、来期・再来期のPERはぐっと下がってくる計算になります。

問題はその成長が本当に続くかどうかです。第1四半期の売上営業利益率はすでに19.3%に達しており、規模が拡大しながら利益率も上がっているのは、ビジネスモデルの健全さを示しています。一方で、会員登録者数1,100万人超・公開コンテンツ数約7,500万件という規模になってくると、これまでのような急成長がいつまでも続くわけではありません。

高PERが許される条件は二つ。成長率が高いこと、そして成長の持続可能性が見えること。現時点ではその両方を満たしつつありますが、成長が鈍化する兆しが見えた瞬間に株価は大きく調整するリスクがある点は常に意識しておく必要があります。

noteが描く未来と、投資家が見るべきこと

noteは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションを掲げています。わたしのような収益化しない極めて私的なブログ利用者も、法人の広報担当者も、プロのクリエイターも同じプラットフォームで共存しているのがnoteのおもしろさです。

AI時代に入り、コンテンツと読者をつなぐレコメンドの精度が上がるほど、プラットフォームとしての粘着性は増します。KADOKAWAとの提携でコンテンツのIP化・商業化への道も開けてきました。

決算翌日の大陰線は失望売りではなく、期待の調整と需給の整理です。その後に下げ止まったという事実は、業績への信頼がベースにあることを示しています。ただしPER60倍近い水準は、成長の継続を前提とした株価です。次の決算でそのペースが維持できるかを見極めながら、焦らず観察を続けたい銘柄です。

※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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