はじめに
日経平均株価が史上初の65,000円台に突入しました。キオクシア、アドバンテスト、ソフトバンクグループなど、生成AI半導体関連銘柄が連日のように急騰し、まさに「AI相場」の様相を呈しています。
しかし、この華やかな相場の裏側では、値上がり銘柄数よりも値下がり銘柄数の方が多いという現実もあり、株式投資をしているかどうかよりも、どんな株を持っているかで大きく明暗が分かれています。キオクシアさえ持っていれば、1ヶ月で約2倍に増えたわけですから「買っていれば」と歯ぎしりしている投資家さんは多いと思います。
こういう相場では、自分が波に乗れていないことが悔しくて、敢えて見ないようにする人もいるかもしれません。しかし、それはそれで市場の重要な変化を見逃すことになるかもしれず、やはり日々の相場はチェックしたいものです。
そこでわたしが提案したいのは、「1株だけの波乗り投資」です。
高額な人気銘柄も買える? 少額から波に乗る「1株投資」
キオクシア(285A)の株価は、2026年5月27日現在63,000円程度です。単元の100株で買うと最低630万円必要。なかなか個人投資家では手が出づらいですが、もし手に入れたとしても、値動きが荒いため、アドレナリンが出っぱなしで身体に悪そうです。
しかし、一株ならどうでしょう。各証券会社が提供している単元未満株投資のしくみを利用すれば、100株に満たない株数でも買うことができます。キオクシアなら1株約63,000円ですが、それでも十分「AI相場の主役」を握っている高揚感は味わえると思います。
これは投資というより「波乗り体験」と考えてください。毎日株価をチェックし、ニュースに一喜一憂し、相場の熱狂を肌で感じる。損をしても1株分、利益が出ても1株分ですから、家計に与える影響は限定的です。一方で、1株でも保有していることで、AI関連銘柄がなぜこれほど注目されるのか、どんなニュースで株価が動くのか、ボラティリティの大きさはどの程度なのかといったことに対する感度は格段に磨かれます。
気にならない程度のリスクで、主役銘柄を持っているという優越感を持てる優れた投資法だと思います。
楽天証券なら「リアルタイム取引」が可能
単元未満株取引で注意したいのが、証券会社による取引方法の違いです。
多くの証券会社では、単元未満株取引は成り行き注文しかできず、しかも、注文時間によって約定のタイミングが変わります。たとえばSBI証券なら、0:00〜7:00の注文は9:00の寄付約定、7:00〜10:30の注文は当日の後場12:30の初値で約定、10:30〜14:00の注文は当日の後場15:30の引値で約定、14:00〜24:00の注文は翌日9:00初値で約定となります。だいぶややこしい上に、注文を出してから約定するまでの時間差があるため、思わぬ株価で取引が成立してしまう可能性があります。
しかし、楽天証券の「かぶミニ®」なら話が変わります。主要ネット証券で唯一、単元未満株取引でもリアルタイム取引と指値注文が可能です。キオクシアも2025年4月から対象銘柄に追加されており、立会時間中であればいつでも取引できます。
今のようにボラティリティが高い相場では、この差は極めて大きくなります。株価が大きく下がった瞬間を狙って買い注文を出したり、利益が出た時点で素早く売却したりといった機動的な取引が可能になるからです。ただし、リアルタイム取引では0.22%のスプレッド(売買価格差)が発生します。つまり、63,000円の株を買う場合、実際には約138円程度のコストがかかります。波乗り体験料と考えれば許容範囲ではありますが、あまり頻繁に売買しすぎるとコストが積み重なるため、その点は注意しておきましょう。