はじめに

証券史上、一日の商いを最も集めた銘柄、「任天堂」の決算が出て参りました。ポケモンGOのリリース以後、株価は2倍を超え、 歴代の売買代金トップ3をすべてGET するほど連日大商いを記録しています。

そんないま最も注目されている任天堂の決算ですが、27日の発表後、市場はまずはネガティブに反応しました。ヘッドラインでは「最終赤字245億円、為替差損とゲーム機苦戦」とか「ポケモンGO、任天堂業績への影響は限定的」なんて言われ、これだけでも悪かったことが伝わってきますよね。

そこで本当にそうなのか、決算書をくまなく読んでみたところ、気になるポイントが3つ出てきたのでまとめてみました。僕は中小企業診断士というコンサルの国家資格を持っていますが、売れない芸人でもあるので、話半分で見てください(笑)。ザ・フライ井村のLet'sカブトク!


ポイント1:売り上げ急減に比べ、営業赤字は大きくない

決算書を見て、まず目に飛び込んでくるのは、前年同月比3割減というショッキングな売り上げです。これは、ここ数年で最も低い数字となってしまっています。

これだけだと結構絶望的な感じがするんですが、任天堂の商売の特性上、ヒット作の有無などで四半期ごとの売り上げにかなりばらつきが出てしまうことがあるそうです。

また営業利益に関してですが、売上が300億円近く減っているのに、営業利益は60億程度しか減っていません。これは販管費など、コストをある程度コントロールできているということです。それでも赤字は赤字ですので、そこまで悪すぎることはないよという程度ですけどね。

今後の売り上げに関しては、11月に発売するポケモンシリーズの最新作や、後述する「ポケモンGOプラス」などで、どこまで挽回できるかがカギになるんだと思います。

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