はじめに
ポイント2:巨額な為替差損を計上するも、なお強気な想定為替レート
任天堂は、世界で活躍するグローバル企業です。海外売上比率は7割を超えるので、円安円高など為替の動きに相当に左右されます。今回の決算でひときわ悪材料視されていたのが、急激な円高による為替差損の計上です。
経常利益から赤字がドカンと大きくなっているのは、350億円にも上る為替差損の影響です。数値上で見ると、なかなか香ばしすぎる値となっています。でも、これで膿を出し切ったかと思うとそうではありません!
想定為替レートは1ドル110円のままですので、第2四半期以降、為替レート次第で売上計画など業績予想を修正するかもしれません。ちなみに、7月28日現在は104円台後半、このままでは……。
※今回のような外貨建資産による為替差損は、表の102.91円で修正しているので、これより円高にならないと新たに発生しないと思われます。
※想定レートを1ドル105円に見直す企業も増えているのですが、29日の日銀の会合次第でどちらかに大きく動いているかもしれません。