はじめに
さしすせそ以外の調味料とのタイミングは?
料理によく使われる調味料は、上記の調味料だけでなく「酒」や「みりん」もありますね。これらの調味料を入れるタイミングも、実は順番を守るとよいといわれています。
酒を入れるタイミングは、一番最初です。砂糖よりも先に入れることで、アルコールによって食材の生臭さを取り除いたり、味の染みこみをよくする効果が発揮されるといわれています。
酒は「清酒」と「料理酒」があり、料理酒の大半には塩が添加してあります。そのため最初に入れることを目的とする場合は、塩分に注意して清酒を選ぶとよいでしょう。
本みりんにも12.5〜14.5%程のアルコールが含まれているので、先に入れるとアルコールの働きが活かされるといわれています。
本みりんにはアルコールの他に数種類の糖分が含まれており、アミノ酸も含まれているので砂糖のみで甘さを足した時よりもコクや旨味が増す調味料です。料理の最後に入れると料理をツヤよく仕上げることができるので、見た目も美しく仕上がります。
ここで注意しておきたいのが、本みりんとは別の「みりんタイプの調味料」や「みりん風調味料」です。みりんタイプの調味料は加塩してあり、糖質等の副原料を配合してお酒として扱われないようにしています。本みりんと同じようにアルコールによる調理効果が期待されますが、塩分に注意が必要です。
みりん風調味料はアルコール分を1%未満に抑えている調味料で、糖類や酸味料を混合したもの。アルコール分が入っていないため、調理の一番最後に入れて食材に照りを出すために使うとよいでしょう。
「さしすせそ」はあくまでも基本の順番なので、全ての料理でこのとおりでないと美味しくないというわけではありません。作る料理に合わせて上手に調味料を使い分けてみてくださいね。
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