はじめに

コンビニ弁当を10倍ヘルシーに食べる方法

仕事で忙しく、ランチや晩ご飯をコンビニ弁当で手早く済ませてしまうという人も少なくないはずです。コンビニ食は不健康な食事の代名詞のように扱われますが、最近のコンビニ食の進化には目を見張るものがあります。栄養バランスに配慮したお弁当や種類豊富なサラダなど、コンビニを上手に活用することで、ヘルシーな食生活を実践することも可能です。

コンビニ弁当を買うときは、次のような帳消しメソッドを実践しましょう。まず、必ず一緒に野菜やヒジキやモズクなどの海藻を使ったサラダを買います。さらに弁当の種類は、唐揚げ弁当やトンカツ弁当などのがっつり系を避け、野菜などのおかずの品数が多く、ご飯が少なめの幕の内弁当などを選びます。

また、コンビニの定番である海苔弁であれば、おかずは白身魚やチクワなどが多いので、飽和脂肪酸の摂取がセーブされます。さらに海苔はとても栄養価が高く、β-カロテン、ビタミンCとE、コレステロール値を下げるEPA、食物繊維、カルシウムなどが含まれています。

そして、あとは「ベジファースト」でサラダから先に食べ始め、次は弁当のおかず、そしてご飯を最後に回します。この食べ方だと、ご飯にたどりつくまでにお腹が相当ふくらみ、ご飯をたくさん食べなくても満足できます。

ステーキの脂は野菜やキノコで絡めとる!

「長生きの高齢者を調べてみると、ステーキや唐揚げなどの肉類をよく食べている人が多かった」 

こんな研究結果をテレビで目にした人もいるかもしれません。

私たちの体は数万種類のタンパク質でつくられています。タンパク質は20種類のアミノ酸からなり、このうち9種類は体内では合成できない「必須アミノ酸」です。この必須アミノ酸は毎日の食事から摂るしかないため、必須アミノ酸をバランスよく含む肉類を食べるのはとても重要なことです。

そのため、ダイエットを意識しすぎるあまり、肉を食べることをやめタンパク質不足が進むと、「筋肉量の減少」「肌や髪のトラブル」「集中力・思考力の低下」など、かえって不健康になることもありえます。

その一方で、肉類には飽和脂肪酸とコレステロールなどの脂質が多く含まれており、食べ過ぎると肥満や動脈硬化、心臓病などのリスクを増大させることも知られています。

では、肉類の「帳消し」はどうすればいいのでしょうか?

実は簡単で、肉類と一緒に野菜やキノコ類、海藻類などの食物繊維が豊富な食品を食べれば良いのです。なぜなら、食物繊維が余分な脂質を絡め取り体外に排出してくれるからです。

とくに積極的に摂りたいのは、シイタケ、マイタケ、エリンギ、シメジなどのキノコ類です。キノコ類の食物繊維はスポンジのように脂質を吸着してくれます。理想的なタンパク源である肉料理にはキノコを忘れないようにすることで、体のために大切な栄養素を摂りつつ、脂質をカットすることが可能になります。

「帳消しメソッド」を活用して、良質な肉類を適度に楽しむ、それが健康的で長生きの秘訣になるはずです。

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