はじめに
iDeCo(イデコ/個人型確定拠出年金)の仕組みもメリットもわかってやる気が出たなら、早速iDeCoの加入の申し込みをしましょう! まだキホンがわからないという方は前回のこちらを参照。次は「運営管理機関」と呼ばれる金融機関を選んで、そこでiDeCo専用の口座を開設します。
そのとき注意したいのは、銀行や証券会社、保険会社などiDeCoが利用できる金融機関はたくさんありますが、その中で自分が選べる金融機関は1社のみであること。もし仮に別の金融機関に変更したい場合は、すべての運用資産を一度売却して現金に換えなければならなかったり、中には変更のための手数料がかかる金融機関があるなど、面倒な手続きがたくさんあるのです。
そこで今回は、最初から後悔なく自分にぴったりの金融機関を選ぶために、ぜひとも押さえておきたい3つのポイントを解説します。
口座管理手数料が安い
最初に知ってもらいたいのが、「iDeCoにはさまざまな手数料がかかる」ということです。しかし、選び方次第でその手数料を安くできる金融機関(運営管理機関)を見つけることができます。
まず、iDeCoに加入する時は、初回だけ最低2,777円の手数料を支払う必要があります。また、iDeCoで運用している間は、口座管理手数料を最低でも毎月167円(積立を行う場合)、支払います。
この口座管理手数料は金融機関によってまちまちです。一番安いところだと最低額の月額167円(年額2,004円)ですが、月額約400~500円(年額約4,800~6,000円)ほどかかるところが多いです。
口座管理手数料が安い金融機関を下記に挙げてみました。
●口座管理手数料が安い金融機関(五十音順)
金融機関名 | 加入時の手数料(初回のみ) | 口座管理手数料(毎月/積立を行う場合) |
---|---|---|
イオン銀行 | 2,777円 | 167円 |
SBI証券 | 2,777円 | 167円 |
大和証券 | 2,777円 | 167円 |
松井証券 | 2,777円 | 167円 |
マネックス証券 | 2,777円 | 167円 |
楽天証券 | 2,777円 | 167円 |
※上図のデータは2018年6月25日現在のもの
口座管理手数料が安いか高いかで、年間で3,000~4,000円くらいの差が出てきます。費用をなるべくかけたくないのであれば、口座管理手数料が安い金融機関を選ぶのは大事なポイントです。
金融機関ごとで手数料がどれだけ違うのか、詳しく調べてみたい方は、「iDeCo(イデコ)ナビ」の「手数料(口座管理料)で比較」でチェックしてみるとよいでしょう。金融機関ごとに各種手数料が一覧表示されているので、比較検討がしやすいです。
しかし、手数料が安いだけで金融機関を選ぶのはまだちょっと早いです。続けて、2つ目のポイントをご紹介します。