はじめに
わからないことがあったら確認できるサポート体制がある
「iDeCoの加入者へのサポート体制が充実しているか」も、金融機関選びの際にチェックしておきたいところです。
運用商品の選定や掛け金の配分、資産残高の確認など、iDeCoの運用におけるさまざまな手続きは、WEB上の画面を通して加入者自身が行います。しかしその際、わからないことや疑問点はたくさん出てくると思われます。
そこで頼りになるのが、金融機関のiDeCo専用のコールセンターです。iDeCoに関する各種手続きについてコールセンターのオペレーターに聞いて確認することができます。
まずは、「平日の夜間や土日でもコールセンターが利用できるか」をチェックしましょう。もし平日18時頃でコールセンターが終了する金融機関であれば、仕事や家事などで忙しい人だと不便だからです。
また、iDeCoに加入する前に、実際に金融機関のコールセンターに電話をしてみて、「コールセンターがつながりやすいか」「コールセンターのオペレーターの電話応対がよいか、丁寧に説明してくれるか」を確認してみるのもよいでしょう。
金融機関ごとでサポート体制がどうなっているのか、具体的に知りたい方は、「iDeCo(イデコ)ナビ」の「サポートで比較」でチェックしてみてください。コールセンターの電話番号や受付の曜日・時間、加入者用WEBページの使いやすさなども確認できます。
運用商品が種類豊富で、まんべんなくそろっている
さらに、「iDeCoで運用する商品が種類豊富で、まんべんなくそろっているか」も、金融機関を選ぶ際の大事なポイントになります。
iDeCoの運用商品には大きく分けて、定期預金や保険といった「元本確保型商品」と、投資信託といった「元本変動型商品」の2種類があります。どの商品を何本取り扱っているかは、金融機関によって異なります。取り扱う商品数が数十本以上もある金融機関があれば、数本と一ケタに厳選している金融機関もあります。
ただ、本数が少ないからといって、その金融機関を選ばないというのはちょっと早計です。問題はそのラインアップです。定期預金や保険、投資信託など、それぞれのタイプの商品がまんべんなく取りそろっているかが大事です。商品の種類が豊富であれば、加入者としては運用の選択肢が大いに広がります。
金融機関ごとでどのような商品を取り扱っているのか、もっと具体的に見てみたい方は、「iDeCo(イデコ)ナビ」の「商品内容で比較」でチェックしてみるとよいでしょう。例えば、ひと口に投資信託といっても、「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」といったように、さまざまなタイプの商品がありますよ。
信頼できる金融機関を選ぶことが大事
以上、iDeCoの金融機関を選ぶ際に3つのポイントをご紹介しましたが、最後に決め手になるのは、「あなたにとって信頼できる金融機関かどうか」です。
たとえ手数料が安いとしても、コールセンターの対応が十分でなかったとしたなら、あなたに合う金融機関とはいえないかもしれません。逆に、手数料が高めだったとしても、コールセンターで丁寧な応対をしてくれるのであれば、その金融機関を選ぶべきかもしれません。自分自身が何を重視して選ぶのか、何に納得できるかをしっかり見定めた上で、金融機関を選ぶとよいでしょう。