はじめに

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は花輪陽子氏がお答えします。

iDeCoの投資先が絞れません。何を基準に選んだらよいのか、アドバイスいただけないでしょうか。


〈相談者プロフィール〉
・女性、45歳、未婚
・職業:美容師
・居住形態:持ち家(マンション)
・手取りの世帯年収:276万円
・毎月の支出目安:19万円


花輪: ご相談ありがとうございます。

商品やタイミングを気にする前に考えるべきこと

アセットアロケーションで資産運用の9割が決まると言われており、個別の商品やタイミングを気にする前に、まずは資産配分を決めるべきです。

アセットアロケーションとは、運用する資金を「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」など、どのような配分で投資するのかを決めることをいいます。その人の資産状況やリスク許容度、運用の目的などによって、それぞれ適切な配分が異なります。そして、具体的に商品を組み合わせたものをポートフォリオといいます。

そのアセットアロケーションで、どれくらいの利回りが期待できて、どれくらいのリスクがあるのかをよく確認し、そのうえで具体的な商品を選ぶことをおすすめします。

分散投資でリスクを低減

たとえば、下記の資産配分の場合、金融商品を組み合わせたポートフォリオの期待リターンは4.7% 標準偏差(※参照)は14.5%となります。

日本債券30%:期待リターン0.5%、標準偏差5%
日本株式40%:期待リターン7%、標準偏差20%
先進国債券10%:期待リターン1.5%、標準偏差10%
先進国株式20%:期待リターン8%、標準偏差20%
ポートフォリオの期待リターン4.7%、標準偏差14.5%

つまり、日本株だけを持つよりも標準偏差を下げることができ、債券を40%加えているのに関わらず、リターンも5%に近くなります。分散投資をすることによって、リスクを低減させる効果があるのです。

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が基本ポートフォリオで定める資産構成割合を示しており、そのポートフォリオを参考にすると、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%です。こちらも参考になるでしょう。

資産配分に合った商品を選ぶ

資産配分を決めたら、それに合わせた商品を選びましょう。国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%と決めたら、それに合わせるのです。

国内債券は円預金、MMFやMRF、個人向け国債などで代用させてもよいでしょう。

また、毎月の積立額に多く回せないという場合は、まずは国内株式から積み立て始めてもよいですし、国内株式、外国債券、外国株式などが組み合わされたバランス型のファンドを選ぶのも手でしょう。

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