はじめに
8月8日に売りシグナル点灯
日経平均売買シグナルは、季節調整値中心の発表になった2016年11月8日以降は季節調整値で判断しています。
直近では、2月8日に売りシグナルが点灯しました。売りシグナル点灯期間中は一時的に2万3,000円を超えたこともあったものの、上昇基調は続かず、7月上旬には2万2,000円を割り込む局面がありました。
7月9日に6月の現状判断DIが前月の47.1から48.1に1ポイント上昇したことで、買いシグナルが点灯し、2万2,052円18銭で買い建てとなりました。その後、8月8日までで終値が2万2,052円を下回ったのは、7月11日の1日だけでした。
今回の現状判断DIが46.6に1.5ポイント下落したことで、8月8日の終値2万2,644円91銭で売り建てとなりました。8月13日時点まで連続下落となっています。
豪雨の影響剥落で買いシグナル点灯か
さまざまなキーワードで関連DIを作ってみると、売りシグナルが点灯した主因は「豪雨」であることがわかります。この要因が剥落することが、買いシグナル点灯の1つの条件になります。
「豪雨」関連先行き判断DIは43.2(回答者132名)と現状判断の33.9を9.3ポイント上回っていますが、まだ50を上回ってはいません(下表)。「良くなる」という回答は7月調査ではゼロでした。「やや良くなる」という回答では、「2~3ヵ月後には平成30年7月豪雨の影響が薄くなり景気は良くなる」(旅行代理店・経営者)という意見があります。
海外発の予期せぬショックが生じなければ、豪雨の影響が剥落することで近いうちに現状判断DIが前月に比べ1ポイント以上上昇し、買いシグナル点灯となることが期待されるでしょう。