はじめに

布団の保管に圧縮袋はアリ?

衣替えと同じタイミングで、頭を悩ませるのが布団の保管方法です。

松浦さんによると、保管には布団用の収納袋の活用し、布団をしっかり乾燥させることと、布団の熱を下げてから収納することが大切だそうです。

「防虫剤や防湿剤の同包は不要ですが、湿気が残ったままだと、戻りが悪くなったり、虫食いやカビの原因になることもあるので注意が必要です」

ただ、厚手の掛布団や毛布はかさばり、置き場所に困ることも。保管する際に市販の圧縮袋を活用して、布団をコンパクトにまとめてもいいのでしょうか。
 
「圧縮すると100%元に戻るとは限りません。特に羽毛布団を圧縮袋に入れるのはおすすめできません」

羽毛布団の場合、圧縮すると羽毛が抜けたり傷んだりして、ペチャンコになってしまうことがあるといいます。収納スペースの関係で、どうしてもという場合は羽毛布団専用の圧縮袋を活用するのがおすすめだそうです。もとに戻す時は、すぐに天日干しか布団乾燥機にかけることが大切だといいます。

「状態によっては戻るまでに時間がかかることもあるので、保管時に圧縮し過ぎないようにするのもポイントです」

手間をかけずに毎日できる清潔に保つコツ

定期的なお手入れとは別に、毎朝起きて布団から抜け出すとき、たったひと手間かけるだけで、布団を清潔に保てるコツがあるといいます。

「起床したら、すぐにベッドメイクをしたり、押し入れに布団をしまったりせず、まずは湿気を逃しましょう」

その際、掛布団は体に接していた面が外側になるように大きく半分にたたみ、部屋の窓を開けて風通しを良くしておきます。体温を逃さずに掛布団を覆ったままの状態にしておくと、カビが発生するリスクが高くなるそうです。

もし、布団に黒い点やシミが出ていたら要注意。布団にカビが発生すると、そこからカビ胞子をまき散らすことになり、眠っている間ずっと吸い込むことに。喘息などのアレルギーを引き起こす原因にもなりかねないのです。

日々のお手入れを怠れば、シーツ類や布団は傷みやすくなり、買い換えの頻度も高まります。そうなると出費も馬鹿になりません。布団に手をかけることは、節約にもつながりそうです。

【取材協力】CaSy(カジー)
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(文:編集部 土屋舞)

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