「記念すべき第10回。いつも以上に気合いを入れて準備しています」。ラーメン店「せたが屋」店主で、日本ラーメン協会の理事長も務める前島司さんは、そう言って気炎を上げました。

10月3日に都内で開かれた、日本最大級のラーメンイベント「東京ラーメンショー2018」のメディア発表会。2009年の初開催以来、累計300万人の来場者を誇る人気イベントの最新回の全容が公表されました。

約22万杯の販売目標を掲げる、10年目の東京ラーメンショー。今回の見どころはどこなのでしょうか。


アンコール出店が今回の目玉

10月25日から11月4日まで、東京・世田谷区の駒沢オリンピック公園中央広場で開催される、東京ラーメンショー2018。11日間の開催日程のうち、10月30日までの6日間が第1幕、翌31日からの5日間が第2幕となります。

開催時間は10~21時で、入れ替え日の10月30日と最終日の11月4日だけが18時で終了されます。入場は無料。ラーメンチケットは1杯分が850円(税込み)となっています。

東京ラーメンショーには、過去9回の開催で333ものラーメン店が出店してきました。10年目の記念回となる今回は、そんな過去の出場店舗の中からもう一度食べてみたいラーメン店をインターネット上で募集。今回出店する36店舗のうち、10店舗がアンコール出店となります。

第1幕に出店する茨城県の有名店「活龍」も、その1つ。昨年初出店したところ、長蛇の列ができ、「また食べたい」「去年食べられなかったのでリベンジしたい」といった声が寄せられ、アンコール出店に至りました。


活龍の「濃厚うにそば」

活龍が提供するのは、ウニの濃厚なスープが特徴の「濃厚うにそば」。ラーメン評論家で、東京ラーメンショーの実行委員長を務める大崎裕史さんは「他ではマネができない」と評します。

魚介系スープ大量出店の事情

実は第1幕には、活龍のような魚介系スープの店舗が全18店舗中、10店舗も出店します。

たとえば、長崎県から出店する「らーめん砦」。貝をベースにした白湯(ぱいたん)スープが特徴で、昨年初出店したところ、高評価を得たそうです。実行委員会が今年も出店をお願いしたところ、昨年と同じだと面白くないということで、店舗側が知恵を絞り、その結果、誕生したのが、貝白湯にエビスープを掛け合わせた「馬鹿んごと海老潮ラーメン」でした。


らーめん砦の「馬鹿んごと海老潮ラーメン」

他の店舗も同様に、実行委員会がある程度、店舗側の裁量に任せてメニューを検討してもらったところ、第1幕の出店店舗を中心に魚介系スープの店が大量に出てきてしまったというわけです。大崎さんは「ここまで多いと、逆に食べ比べてみても面白い」と笑います。

これ以外にも、第1幕には要注目の理由があります。去年の第1幕と第2幕でそれぞれ協会賞を受賞した店舗が、今年の第1幕にそろい踏みするのです。

1店舗は、前出のらーめん砦。もう1店舗が、北海道から出店する「札幌ラーメン 武蔵」です。武蔵のメニューは「旨辛熟成味噌らーめん」。実は第1幕には「札幌みその」が「札幌濃厚毛蟹味噌らーめん」を引っさげて出店します。札幌ラーメン対決も楽しめる構図となっているのです。