読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。


現在、夫婦共働きですが、離婚を考えています。ただ、結婚してから今まで夫からの援助などはほとんどなかったに等しく、現在60万円程度の貯金しかありません。転職と離婚、そしてシングルマザーとしての生活には大体どれくらいのお金が必要になってくるのでしょうか。また、子育て中に上手に貯金するコツも教えていただきたいです。


〈相談者プロフィール〉
・女性、20代後半、既婚、子供1人(2歳)
・現在の手取り収入:15万円(妻のみ)
・現在の支出:15万円
・総金融資産:現金と不動産がありますが、それぞれ夫所有、父会社所有
・負債:夫名義の住宅ローンが3,000万円
・保険:生命保険、個人年金保険に加入

内藤: ご質問ありがとうございます。

離婚をして子育てをしながら生きていくということですが、まずやるべきことは離婚後のご自身の資産状況を明確にすることです。

資産と支出を把握し、生活費のスリム化を

離婚に伴い、相手側から経済的な支援を受ける、あるいは財産の一部を譲り受ける可能性もあると思います。そのような離婚後のお金の計算をしっかりして、今後自分が保有する資産がどのくらいになるかを把握しておきましょう。

次にやるべきことは、これからの収入と支出の見通しです。収入は仕事の形態がどのようになるかによって変わってくると思いますが、子育てをしながらであれば、さまざまな制約が出てくる可能性があります。

新しい生活パターンについて、シミュレーションしてみることが重要です。

支出に関しても、同様に見直しが必要です。不必要な支出を削り、生活費をスリムにして、収支をプラスにするライフスタイルを継続的に実現できなければ、資産を減らしていくことになってしまい、長期的に安心できる生活が得られません。生命保険などは見直しの対象になると思います。

時間を味方に、長期運用で資産を増やす

さらに、将来に向けて保有している資産と、これから稼いでいく資産を合わせて、どのような資産形成をするかについても考えておきましょう。まだ20代で時間は十分にありますから、貯金をするだけではなく、金融商品を使って投資信託の積立投資などを検討していくと良いでしょう。

1年2年で考えるのではなく、10年後、20年後を考えて長期で資産を増やしていくという視点を持つことが重要です。

書籍やセミナーで資産運用の基本をマスターしてから始めた方が良いでしょう。ネット証券のサイトなどでも情報収集することができます。正しい方法で資産運用をしなければ、思わぬ失敗に陥ることもありますからご注意ください。

お金に関しての不安が解消されると、未来に対してポジティブな気持ちになることができると思います。自分の資産状況を把握して、今後の収入(自分で稼ぐ、資産運用で稼ぐ)と支出をコントロールする。できるところから始めてみましょう。

新しい環境で大変なこともあると思いますが、お金の不安をまず解消しましょう。新しい未来が希望に満ちたものになるようお祈りしています。