はじめに

日経平均株価は10月1日の終値では24,245円76銭でしたが、そこから1か月も経たずに21,000円台まで急落しました。日本の株式市場に限らず、米国株式市場をはじめ世界的な株安となっています。今回の株安で株式投資は怖いと思ってしまった投資家もいるかと思いますが、このような時こそ原点に戻りましょう。今回は銘柄選択方法の一例を紹介したいと思います。


一番簡単なのは目を使うこと

現在、東京証券取引所には3,600社以上の企業が上場しています。これだけ上場企業が多いと、この中から銘柄選択をするのは非常に大変です。最もオーソドックスな方法としては書籍版の会社四季報を買ってきて、ペラペラとページをめくりながら、気になる銘柄があればチェックして、そのあと深掘りしていくことだと思います。

四季報に限らず、日本経済新聞やマネー雑誌などでもよいでしょう。この際の“気になる”というのは、チャートなどの株価の動きや、シンプルにまとめられている企業の財務データの推移、または事業内容を指します。

また、インターネットが普及した現在だと、Twitterや掲示板などを見ながら、個人投資家が話題にしている銘柄をリアルタイムに監視することもできます。しかし、ネット上の情報については注意が必要です。色々な思惑を持った人が情報を流し、それぞれに責任を負う必要がないことから、時には買い煽りや売り煽りと言われる自分のポジションに有利な情報を書き込む人もいれば、そもそも根拠のないウソの情報を書き込む人もいます。便利な反面、どの情報は信じてよいか、どの情報はウソかを見抜く力が求められます。

ネットの方が手軽で、どこでも確認できるなどのメリットがあると思うかもしれませんが、銘柄選択においては書籍の方が良いかもしれません。なぜかというと、書籍の場合は各ページに色々な銘柄が掲載されており、自分が知らない銘柄が大量に掲載されている可能性があります。ネットのデメリットは、自分で検索するために、無意識のうちに自分が知りたい事や知っている事だけを見に行っている可能性があり、新たな発見が生まれにくいからです。

足を使って銘柄を発掘する方法

つぎに、足を使って銘柄を発掘する方法ですが、お宝銘柄は日常の生活の中から発見するという考え方です。すごく簡単な例を挙げれば、駅から自宅に帰るまでの道中、数カ月前にオープンしたレストランが毎日長蛇の列を作っているとします。やたらと景気のいい店だなと思ったら、そのまま終わるのではなく、そのレストラン名のあとに“株価”や“投資”などの言葉を続けて検索してみます。すると、そのレストランの運営会社が実は上場企業だったりすることはよくあります。

ユニクロがファーストリテイリングとして上場しているように、サービス名や店舗名が必ずしも上場企業の銘柄名とは一致しないため、このような検索によって、意外なところから銘柄を発掘できるかもしれないのです。

もう一歩進めば、実際にサービスを受けてみるというのも重要です。たとえばA社という上場企業が気になったのであれば、実際にA社のサービスを受けてみましょう。そして、もしA社に競合がいるのであれば、競合のサービスも受けてみることをお勧めします。それぞれ体験した後に、本当にA社がいいのか、実は競合の方がいいのではないか、ということを各社のウェブサイトなども見つつ、より正確な予測を立てるのもいいでしょう。

飲食店であれば、食事の美味しさも重要ですが、従業員の態度やトイレがキレイかどうかなど、周辺情報も含めて見ることが重要です。実際に現場へ足を運び、自分の目で見て、空気を感じることは定量的なデータでは測れない重要な定性情報となります。