選挙の結果は株価にどう影響?

もう一段、深掘りしてみました。中間選挙の年の11月以降の相場を見るうえで、中間選挙の結果で分類してみました。

米国の連邦議会は上院と下院に分かれています。上院は任期が6年ですが、2年ごとにその3分の1が改選されます。下院の任期は2年で、2年ごとに一斉に改選されます。今度の中間選挙は上院の3分の1と下院のすべてが改選の対象です。

現職のトランプ大統領が所属する共和党は、現状では上院と下院で過半数となっています。米国は民主党との2大政党の政治です。今回の選挙で、共和党の議席が増えるのか、それとも減ってしまうのかが焦点です。

そこで、過去の中間選挙の年だけを取り上げて、当時の大統領が所属する政党の議席が増えたか、それとも減ったかで、分類しました(下表)。

その後の株価が最も好調だったのは、上院か下院のどちらかで議席が増えたが、どちらかでは減ったというケースです。この場合には、11月から翌年の3月までの騰落率の平均は、日米共に10%台半ばの水準です。また、対象となる年のすべてが上昇しました(表3中の斜体で下線)。

実は、集計期間で中間選挙にあたる15回中の10回は、上下院で共に議席減となっていました。先ほど、大統領選後に政権は痛みを伴う政策を早い段階で行う傾向があるとお話ししました。こうした厳しい政策の影響で、中間選挙では現政権にとって厳しい投票になる傾向があるからです。

そして、残りの5回のうち、3回が上下院の片方で議席減となり、共に議席増は2回しかありませんでした。

今年の中間選挙はどうなるか

今回の中間選挙についても、いろいろな見方があります。足元で米国株は調整していますが、トランプ大統領就任以降、米国景気が好調を維持していたことは、共和党に有利な要因です。しかし、ロシア疑惑や人事の停滞でトランプ大統領の支持率が低迷していることから、全体的に「共和党は厳しい選挙になるのでは」という見方が強まっています。

専門家の多くは、下院は共和党が議席を減らすのではと見ていますが、上院では逆に増やすと予想しているようです。上院の改選議席に関して、改選前で民主党が共和党の3倍程度議席を確保しています。さすがに、今回の選挙では圧倒して民主党が議席を確保するのは難しいだろうと見られているのです。

このような事前の予想通りなら、来年の3月に向けて日米の株価は好調が期待されます。

専門家の間では、民主党が下院の過半数を奮回したら、ロシア疑惑への再調査が復活するのではないか、あるいは、トランプ氏の過去の所得実績と納税申告の本格的追及が始まるなど、政策運営への困難な問題も出てくるのではないか、とも言われます。

しかし、共和党の敗北色が強ければ強いほど、2年後の大統領選での再選に向けて、巨大インフラ投資計画などが再び盛り上がってくるかもしれません。足元では株価が下げましたが、中間選挙を乗り越えると、再び上昇相場も期待できそうです。