はじめに

4~5%の利回りを手に入れるためには?

正直目指すのが4~5%ぐらいであれば、あまりリスクの高い投資に手を出す必要はありません。リスクが高いというのは、大きな借金をして不動産投資をしたり、新興国の外貨建て債券にドカンとぶち込んだりするような投資のことです。

それでは、ひとつずつ相談者の方の質問にお答えしていきたいと思います。

(1.)年250万円を投資するとして、長期投資で日本株以外ならどこがよいか

現在は株も投資信託も日本株中心とおうかがいしていますので、こちらを分散するための投資を行う程度でよいでしょう。いくらかの金額を海外投資に振り分けるのがよいと思います。ただ、リスクをとる必要はありませんので、個別銘柄は避け、また新興国だけではなく、その他の各国株も取り入れた海外バランス型の投資信託がよいかと思います。

あとは、ちゃんと手数料が少ないものを探してコツコツ積立投資を続けるとよいでしょう。またその場合、分配型の投資信託のほうがよいと思います。通常、お金を増やすのであれば、分配型よりもきっちり再投資を行ったほうがよいとされているのですが、ただ単にお金を増やすのではなく、老後資金の場合は強制的にお金として分配されるほうが、いちいち資金の必要に応じて売却の判断をしなくても良いからです。あまり面白くない答えで申し訳ありません。

しかし、狙う利回りが低い以上、なにか際立ったポジションをとる必要はありません。王道を地道にゆっくり進めばよいのです。

(2.)2020年前にまとまったお金はどこに投資するべきか

私は、日本の景気は東京五輪までは大きく伸びることはなくても大崩れはしないと考えています。もちろん人口が減少していく日本では内需がこれ以上伸びる要素はないので、全面的にドンドン株価が上がる…ということもないでしょう。しかし、政府がメンツと支持率のために、赤字国債を増やしてでも何とか景気を支えようとするでしょうし、実際にそういった後先考えない景気刺激策も効果が出るのは事実だからです。

では、現在投資している2,700万円のリバランスはどうすればよいのでしょうか。

こちらも基本的には、(1.)と同様、海外のバランス型の投資信託に半分ぐらい切り替えるとよいと思います。資源型、新興国型と、なにかに特化した投資信託はガツンと下がってしまう可能性があるので、あくまで平均的に4~5%ぐらいを狙うバランス型です。

不動産もひとつの選択肢に入れて

そして、「不動産」というのもひとつの選択肢だと思います。「あれ、さっきリスクの高いものはダメって言ったじゃないか!」と思うかもしれませんが、ここでいう不動産は少し違います。

確かに不動産というと、借金をしてドカンと買うイメージがあるのですが、そうではなくて、少しだけ借金をして(もしくは現金で)、築15~20年程度の、夫婦二人で住める程度の広さの物件を購入するのです。

今の家賃10万円のご自宅は、5人家族用の家だと思いますので、今後お子様たちが独立されていくとその広さがムダになります。それに、お子様たちの教育環境などを意識して、今のお住まいを選ばれていると思いますが、今後の夫婦二人生活にマッチする生活環境はまた違うはずです。ですから、お子様たちの状況を見計らって、よりコンパクトで老後の生活に便利な家にシフトするとよいでしょう。

もちろん家賃の安い賃貸の家に引っ越すのもアリですが、持ち家があると、たとえそれを投資用として賃貸に出していても「経済的に困ることがあっても家賃なしで住むことができる家がある」という安心感が得られるのも事実です。不動産自体の実際の利回りというのはそれほど高くありませんが、この住む場所の保険としての機能を考えれば、低い利回りでも納得できます。

東京通勤圏であっても築20年であれば、1,000万円を切る値段で夫婦二人で余裕を持って住める家はゴロゴロあります。今は少し不動産の値段が高騰しているので、今すぐにという話ではないですが、将来住む家としての保険にもなるし、5人から2人とダウンサイズする家族形態にマッチさせることもできるので、不動産という選択肢は決して悪いものではないと思います。

興味があるエリアの物件を継続的にチェックしてみてはいかがでしょうか。もちろん、今回の目的は4~5%ぐらいの利回り確保ですので、あくまで少額で古い物件を狙うのを忘れないようにしてください。

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