はじめに
無料クーポンと有料クーポン、どちらがお得?
買い物をすると次回の来店時用にお店でくれたり、フリーペーパーに印刷されていたりと、これまでクーポンは無料で手に入れるものでした。最近では、共同購入クーポンに代表されるように、お金を出してクーポンを「買う」ものも出てきました。でも、これって本当におトクなのでしょうか。
購入型のクーポンは、「事前決済」しておくことで、レストランや美容院、ホテル宿泊などを通常価格よりも割引された金額で利用できるもの。数量や期間が限定されているので割引率も高めです。例えば、通常価格が10,000円するレストランのディナーを半額の5,000円で利用できる場合、おトク度はかなり高いですよね。
しかし、購入したクーポンには基本的に有効期限が設定されていて、買ったからといっていつでも利用できるわけではありません。特別な日のディナー用にクーポンを購入したのに、その日に使えないならムダ遣いということにもなりかねません。仮に利用したい日に合わせてクーポンを買っても、お店の予約が取れず利用できなかったという可能性もゼロではありません。
知らずに損してない? 実は割引できたかも!?
クーポンという響きに敏感に反応できるようになれば、あなたも賢い節約家に近づけたかもしれませんね。しかしクーポンゲットに労力を費やさなくても、割引価格でさまざまなサービスを利用できる場合もあります。
例えば、車を運転する人ならロードサービスの会員になっていませんか?入会金や年会費が必要ですが、ドライブ中のもしもの事故や故障に備えて会員になっている人も多いはず。会員にはさまざまな特典がありますが、車関連の特典だけではないのを知っていますか?通勤前やランチで利用するカフェや、さまざまな外食チェーン、ガソリン、温泉、旅行、各種レジャー施設など、全国36,000の施設で割引が適用されます。施設利用時や精算時に会員証を提示するだけでOK。年間を通じていつでも何度でも割引利用できるのです。
ほかにもクレジットカードや携帯電話など、会員になっているものがあれば優待情報をしっかりチェックしてみて。わざわざクーポンを取得しなくても、すでに割引権利をゲットしている場合もありますよ。
お得なクーポンや割引券ですが、本当におトクに利用するには自分の目的と合っていることが重要です。クーポンサイトやアプリを覗いたり、会員優待の内容を確認したりするなど、ちょっと手間をかけることで必要なものやサービスを通常価格よりも安く手に入れられれば賢い利用法と言えますね。
しかし、安くなるからといって、本来必要のない物までどんどん買ってしまっては、意味がありません。クーポンに振り回されずに賢く活用したいものですね。