「この家電、そういえば結構長く使ってるな。調子が悪い時もあるけど、まだまだ使えるかな…」そんな感じで長く使っている家電、あなたのお宅にもありませんか?

「完全に壊れて動かなくなった」という状態にならない限り、買い替えタイミングがわからず、ついつい長く使い続けてしまうこともあるでしょう。そもそも家電にも「寿命」ってあるんでしょうか?

そんな疑問を解消すべく、総合家電エンジニアの資格を持ち、ご自身も家電量販店に足繁く通っているという“家電スペシャリスト”の本多宏行さんに「家電のお手入れ方法」について聞いてみました。


商品によって修理部分の保有年数が違う?

寿命の定義づけは難しいのですが、ひとつの目安として、通常「全国家庭電気製品公正取引協議会」の定める特定品目に該当する商品には、故障した場合にその商品の機能を維持させるために必要となる部品の最低保有期間が商品ごとに定められています。この期間内であれば基本的に修理は可能です。

逆に商品ごとの最低保有期間を過ぎると、メーカーサイドに部品のストックがなく、修理不能となる可能性は充分に考えられます。これを「家電の寿命」のひとつの目安としても良いかもしれません。

製品ごとに定められた「安全使用期間」も目安のひとつ

上記のような部品の最低保有期間の他に、商品によっては、想定される「安全使用期間」というものが取扱説明書、もしくは製品本体、メーカーサイトなどに記載されている場合があります。

仮に想定される「安全使用期間」が10年と案内されているものだとすると、それを超えた使用においては「経年劣化で生じる発火や怪我などの事故に至る恐れがある」ということになります。これも家電の寿命のひとつの目安になるかと思います。ちなみにこれに該当すると言われる商品の代表格が「温水洗浄便座」です。

「温水洗浄便座」は実はヒーターを使っており、ヒーターは劣化すると発火する恐れがあります。そして非常に怖いのがヒーターから発火した炎を消化するのは容易ではないということ。トイレルームにはなかなか消火器はありませんし、水をくみ上げるバケツが用意されている環境も想像しづらいです。従いまして、発火してしまったら直ぐに消化することは難しいと思います。

そのため、商品ごとに定められた「安全使用期間」を超えたものは、一度見直す機会を持ったほうが良いかもしれません。