はじめに

申し込んだ資料が書庫からカウンターに届くまで

2018年3月末時点で、国会図書館3館全体の蔵書数は約4300万点。資料は利用者が入ることのできない書庫に保存されており、東京本館の書庫はなんと17階層にも及んでいます。

膨大な書庫の中には、担当スタッフが常駐待機しています。閲覧の申し込みがあると、プリンタから申し込みの情報が出力されるので、スタッフはその情報に従って資料を探し出します。

なんと、書架から資料を探して取り出すというこの作業、すべて人の手によって行われています。スタッフが一つ一つ、自分の目で資料を探してくれているのです。

新館には、雑誌や新聞を中心に収蔵した地下8階の書庫があります。この書庫には、「光庭」という吹き抜けが設けられています。日々、日の差さない地下で資料の管理をするスタッフのメンタルを考慮し、自然光が上からまっすぐに差し込む場所を設けたのだそうです。

各階層には資料搬送専用のベルトコンベアが設置されており、それぞれ本館・新館のカウンターまで繋がっています。探し出された資料はそれに乗せられて、カウンターまで運ばれてくる、というわけです。

さて、日本一の蔵書数を誇る「国立国会図書館」はどうやって日本中の本を集めるのでしょう?

[PR]NISAやiDeCoの次は何やる?お金の専門家が教える、今実践すべきマネー対策をご紹介