愛犬と一緒に暮らしている人にとって、犬は大切な家族の一員かと思います。ともに過ごす時間の平均は約13年、病める時も老いる時も共に充実した暮らしをしたいものです。

しかし、犬も高齢化を迎えると、どうしても医療にかかる機会が増えます。最近は、ペット保険も話題ですが、果たして愛犬にどの程度、医療費をかけるべきなのでしょうか?


犬の医療費 平均どのくらい?

犬も人間と同じように高齢になると、病院にかかる頻度が増える傾向があります。日本獣医師会が行なった調査によると、1ヶ月にかけている動物病院の費用は0才〜6才7,136円、7才〜12才7,800円、13才以上9,801円となっています。

また、1つの病気にかかった時の治療費の最大額は0才〜6才4万7,640円、7才〜12才6万7,256円、13才以上8万,912円であることから、高齢になるにつれて費用がかかることが分かります。
*日本獣医師協会 家庭飼育動物(犬・猫)の飼育舎意識調査 平成27年より

医療費は「かかる」ではなく「かける」により決まる

しかし、どのような治療をどこまで受けるのか?という飼い主の判断次第で、治療にかかるお金は決まるとも言えます。

実は医療費は動物病院によって異なることはご存じでしょうか?診療料金については「獣医師は各自が料金を設定し、競争できる体制を維持しなければならない」と法律で定められています。普段は、家の近所にある動物病院を利用しているため、他の病院と比べたことがない人もいるかもしれません。

筆者の場合は、数年前に愛犬のくしゃみが止まらなくなり、複数の動物病院を利用したときにそのことを知りました。

初めは軽い症状だったのが日を追うごとに悪化し、呼吸困難やくしゃみを連発して頭を床に強打するようになり次第に衰弱していきました。そこでくしゃみの原因を知り、根本治療を受けたいと納得できる病院にたどり着くまでに合計3つの病院を回ることになりました。

X線や血液の検査を受けたのですが、最初の病院では原因は特定できず、次の病院では経過観察と言われ、この段階で食事をする時の様子から歯に問題があるのではないかと感じたため、歯周病の治療で評判が高い病院をネットで調べ診療を受けました。そこでの診断は、重度の歯周病で抜歯をすることで改善の見込みがあるとのことでした。

診療にかかった費用は、病院によって初診料が1,000円と1,500円、X線検査が3,000円と4,500円など違いましたが、通院回数も少ないため金額の差はそこまで気になりませんでした。ですが、通い続けることを考えると、小さな差は次第に大きくなっていきます。

ペット保険は加入したほうがいいの?

最近ではペット保険に加入する人も多いようですが、筆者が加入していたときは愛犬も若く、病院を利用するのはほぼフィラリアやノミ・ダニの予防処置で支払対象外だったことから、利用する機会が少なく解約しました。その後、病院にかかる頻度は7才頃から増え、治療費の最大額は前述の抜歯にかかった約11万円でした。

仮にペット保険に終身加入した場合、支払保険料の総額はいくらになるのか計算したところ、ペット保険A社の50%プランでは、0才〜7才で約30万円、8才〜15才で約57万円となり合計87万円の保険料を支払う試算結果になりました。筆者の場合、87万円の医療費はかかっておらず、50%プランに加入しても医療費の半額補償であることから、結果的にペット保険に加入するメリットはなかったと言えます。

補足として、試算したペット保険は犬種により保険料が5段階に分かれており、3番目の保険料で計算しました。保険料を犬種ごとに分けている理由は、病気にかかるリスクと考えられます。保険料が高い=病気にかかるリスクが高い犬種、でしょうからこれから犬を飼いたい人は参考にしてはいかがでょうか。