はじめに
お金以外に大切な治療の情報
さて、治療にかけるお金も気になるところですが、お金以外に大切なことは治療についての情報です。これは実際に犬と暮らしてみて気がついたことです。
筆者の愛犬が歯周病で抜歯することになった時、アメリカの動物病院で働いている知人からアドバイスをもらうことができました。抜歯は犬にとっては全身麻酔を行うことから、特に高齢になればなるほど命の危険を伴うこともあります。手術中に心拍数や血圧、血中酸素をモニターする病院で治療を受けた方がいいということでした。
アドバイスに従い、抜歯ができるという病院をいくつかピックアップして問い合わせをしたところ、必要な3つの条件を全て満たして手術を行なう病院は近所では見つからず、結局はじめに診断を受けた病院が希望の条件を満たしていたため、自宅から少し離れていたのですが手術を受けることに決めました。
知らなかったのは、病院によって抜歯の処置が異なることです。血圧のモニターなど処置の手順については一定の決められたルールがあるわけではないようで、情報を知らないことがリスクに繋がると感じました。
納得できる治療を受けるために飼い主ができること
最後になりますが、もしも自分の愛犬に納得できる治療を受けさせたいと思った時の大事なポイントを筆者の体験からお伝えしたいと思います。
まずは動物病院を探すときには、犬に対して同じような価値観を持つ人に聞くことです。また、治療については家族と話し合い意見の擦り合わせをしておくこと、疑問点は病院で確認して解消されない時にはセカンドオピニオンの必要性を検討することが大切です。
ペット保険については、ある程度まとまったお金があれば必ずしも必要ではないと筆者は感じています。一般的に病院にかかるのは高齢になってからですが、病気になってからの加入は難しく、代替医療やサプリメントなどは補償対象外ですから、どんな治療を受けさせたいのかを含めて加入を考えていただきたいと思います。
大切な家族の一員である愛犬とできるだけ長く幸せに暮らすことができますように。