はじめに

独身でマンションを買うなら気をつけたい「3カ条」

「単身者がマンションを買う場合にチェックしたい条件は3つ。立地、面積、築年数です」と沖さん。

まずは立地。単身者向けマンションは駅から徒歩4分までの場所が最も資産性が高く、「徒歩1分(80m)離れるごとに安くなります。そのため単身者向けなら、多少騒々しくても駅前を選んだほうがいいでしょう」(沖さん)。また、「山手線の駅から一駅離れると、商業地から住宅地になるために価格が安くなるので狙い目」と沖さんは説明します。

具体的な駅名を挙げるならば、目黒駅から東急目黒線で一駅の「不動前駅」、渋谷駅から東急田園都市線で一駅の「池尻大橋駅」や、東急東横線で一駅の「代官山駅」など。これらの駅は急行が止まりませんが、それぞれ山手線の駅まで2km弱。タクシーで都心から帰るのにも便利なエリアです。

次にチェックしたいのが面積です。覚えておきたいのが「最低でも30平米以上、できれば50平米以上」という数字。物件が30平米以上ないと居住用物件としての住宅ローンが組めず、金利が割高に。また、50平米を超えていれば、俗にいう「住宅ローン控除」である「住宅借入金等特別控除」の対象になります。面積以外にもいくつかの条件を満たす必要がありますが、最大控除額は400万円(年間40万円×10年間)です。これは見逃さない手はないでしょう。

最後に抑えたいのが、築年数。沖さんが推奨するのは、築15年までの物件です。「これ以上、築年数が経っている物件は、大規模修繕などで想定外の費用がかかることもあります」(沖さん)。また、新築や築浅では買えないようなエリアの物件でも、築年数を広げてみれば見つかるということも。単身者はこれら3つのポイントを総合的に判断しながら物件を選ぶと間違いがなさそうです。

独身がマンションを買うときのチェックポイントは?
(1) 立地。できれば駅徒歩4分。「山手線から一駅」も狙い目
(2) 面積。30平米はマスト、できれば住宅ローン控除が受けられる50平米を目標に
(3) 築年数。15年以内がオススメ。新築や築浅では出会えない好物件に巡り会えるかも

取材協力

沖有人

スタイルアクト株式会社代表取締役。不動産ビッグデータを駆使したビジネス展開を得意とする。分譲マンション情報サイト 「住まいサーフィン」 、独身者向けマンション購入情報サイト「家活」を運営。

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