「仕事と私、どっちが大切?」その昔、トレンディドラマや少女マンガで使われたセリフなのか、女性の恋愛における感情を揶揄するように使い古された言葉です。時代は変わり、このセリフは女性の言葉としてピンとこなくなってきたように感じます。

女性も責任ある仕事に忙しくなり、男性と同じ立場で仕事をしている今の時代、男女ともに自分自身に「仕事と自分(私)、どっちが大切?」という問いかける状況の方がしっくりきませんか?


労働時間を増やしたい!?

Randstad Research Instituteの「労働時間と余暇の実態に関する調査」では、20~69歳の男女に残業の余暇への影響等を調査しています。給与が下がっても労働時間を短くしたいと回答した割合は全体の14.0%で、54.5%の人が現在のままでよいと回答していました(ただし、月間残業時間が増えるほどに、短くしたい人の割合は増えています。例:40-~80時間/月の人のうち25.9%、80時間以上/月の人のうち40.7%が労働時間を短くしたいと回答)。

労働時間を短くしたい理由としては「ストレスを減らし、生活のバランスを整えるため」、「自分自身のために使える時間を増やすため」が多く挙げられていました。

一方で、給与が下がっても、今より労働時間を短くしたいという人が全体の平均では14.0%だったのに対し、給与が増えるのであれば今より労働時間を長くしたいとの回答は全体平均で29.8%、短くしたい人が最も多い(40.7%)80時間以上/月に残業している方でも、35.2%の方はお金のために労働時間を更に長くすることを希望していました。

労働時間が恋活・婚活に与える影響

労働時間が生活に与える影響についてもこの調査では興味深い結果がでています。

配偶者・パートナーがいる対象者に対して、残業が家族やパートナーとの関係に与える影響についてみると、残業時間が長くになるについて「特に影響はない」の割合は減り、「体力的・心理的疲労」を中心に影響が強くなる傾向が表れていました。「特に影響はない」の割合は月間残業時間80時間以上になると1割をきっています。

未婚でパートナーがいない対象者でも、残業時間が長いほど「特に影響はない」の割合が減少する傾向が見られました。また、残業が長いほど、恋人を作る意欲を減少させる弱い傾向が見られましたが、残業は意欲よりも活動の機会に強い影響を与えていました。

年代と性別で細かく見ていくと、労働時間を短くしたい理由について、「家族やパートナーと過ごす時間を増やすため」という回答について男性40代は半数を超え、女性30代も48.0%、女性40代は42.9%となっています。

また、パートナーがいない未婚者で残業している方の特徴をみると、「恋人を作る意欲がわかない」ことを女性30代、40代の2割以上が感じ、「恋人を作る意欲はあるが活動ができない」ことを女性20代の半数が感じていることが分かりました。恋愛の意欲や行動について、男性よりも女性に特に残業の影響が出ていることが伺えます。

恋愛や結婚が人生に不可欠といいたいわけではありませんし、ひとそれぞれの価値観もあれば、タイミングもあります。

ただ、心のどこかではパートナーや家族が欲しいと思っていたり、パートナーや家族との時間を作りたいのに、仕事の影響でその意欲や行動するエネルギーを失っているとしたら…今はパートナーや家族とではなく一人の時間を楽しみたいとしている人も、自分を大切にするという観点抜きに生活のことと仕事のことに追われているとしたら…少し立ち止まって考えてみるのも一つです。