はじめに
夫婦で話し合い、優先順位をつけて見直すべきこと
1.子どもの教育か、住まいか
教育にお金をかけるのか、住まいにこだわるのか、まず、どちらを優先したいのか考えてはいかがでしょう。
中学から私立を考える目的は何か、つまり、教育方針を明らかにしてください。そして、その方針どおり、お金をかける必要があるのでしたら、住まいよりも優先すべきことだということです。実は、お子様の教育方針は、妻または夫のどちらかの希望だというケースが多いのです。教育方針の不一致で今後トラブルにならないためにも話し合いは必要です。
中学受験となると、単に中学からの学費だけではなく、受験準備における費用もかかります。また、国が公表するデータではありますが、中学から私立を選んだ場合の学費は高校卒業まで、約709万円です。お二人では約1418万円。公立との差は、2人分で約860万円以上にもなります。地域や学校によって金額は異なってきますので、志望する学校の学費を実際に試算してください。さらに、大学に進学するのであれば、その分の学費も準備しなければなりません。
2.保険内容も優先順位をつけて見直しを
ご相談者様のような子育て世代は、死亡保障の優先順位が最も高くなります。死亡保障の次は、がんなど長期の治療が必要になる特定の疾病への保障となります。短期の入院ですむような場合は、貯蓄から賄うことでも足ります。医療保障や老後資金の準備、または介護への備えは、資金に余裕があれば検討をしましょう。
外貨建て終身保険は、為替変動などのリスクがありますが、老後資金の準備のために、資産運用の目的で加入されているのだと思います。ただ、10年という短期払いでの契約のため、毎月の保険料も安くはないですよね。この保険に加入するために、優先すべき保障を見落とししてはいないか、もう一度見直しをしてみましょう。
今回いただいた情報からのアドバイスになりますが、優先順位は、私立中学への進学を優先するのであれば、以下のような並びになります。
1. 教育費
2. 住宅ローンの返済(リフォームは考慮せず)
3. 老後資金の準備
あれもこれも同時進行はできませんので、この機会に、ご夫婦でお話し合いをしてください。