はじめに

実際に断捨離を家計に取り入れるには?

買うときは必要だと思っていることが多いので、振り返りを始めても、当初はいらない支出がどれなのかわからないかもしれませんね。見直すコツは、食費であれば購入した食材を腐らせたり捨てたりしないで食べきっているか。外食、中食ばかりで支出がかさんでいないかどうか、というところから振り返ってみましょう。

水道光熱費は、つけっぱなし、流しっぱなしはしていないか。していないのに下がらないのなら、節水シャワーヘッドやLED電球など、自然に使用料を下げられるものを使ってみるなどの工夫も検討してよいと思います。

通信費については、支払っている金額が使用の仕方と見合っているかどうかを中心に考えるとよいでしょう。もし、仕事で通話の品質が重要だとか、カケホーダイが使えないと通信費が高額になるという場合は、今が最適なのでしょう。逆に、普段は通話もしないし、メールやLINE、そのほかSNSができ、インターネット検索ができればいいという場合は、高い通信費には見合わない利用の仕方と言えますから、格安スマホに変えるなどしてもよいでしょう。

その他も同じように考えていくと、行きたくないのに行っている習い事は意味があるのかとか、毎月洋服を買うのは買いすぎかもとか、シャンプーの使い過ぎはストックの置き過ぎによるものなのかもとか、いろいろなことに気が付けると思います。そこに着手していくのです。

ふるさと納税を活用して生活費を抑える

返礼品の金額が下がったなどと話題になっている「ふるさと納税」という寄付制度ですが、実はこれも家計の支出削減に役立ちます。

今年ふるさと納税をした総額から2000円を引いた金額が、翌年の住民性から引かれるという、住民税の先払いのような仕組みです。払った総額から引いた2000円は自身で支払うことになりますが、返礼品がもらえるので、その分お得になります。ふるさと納税ができる金額には収入により上限があるので注意が必要です。

例えば、ふるさと納税の上限が30000円だとしたら、返礼品はその三分の一の約1万円相当分もらえます。それが2000円の自己負担で可能だということなのです。高級な食材やお酒などもありますが、お米や洗濯洗剤など、日常的に使うものもたくさんそろっています。毎月買うものを返礼品でもらっておくと、その分生活費を少なくすることもできます。必要なものなので、無駄にはなりませんしね。

定期配送という、1ヵ月ごとに届くような返礼品もあります。まずは収めるべき住民税を先にふるさと納税に支払うことになるので元手が必要ですが、上手に活用したいところです。

この寄付に対して、サラリーマンの場合は5自治体までの寄付なら、自治体に書類を出すだけで、確定申告いらずで住民税から差し引かれるという簡単さも、取り入れやすと思う理由の一つです。

このように、断捨離をする、不要な支出をしないにしても、考え方と工夫次第で、いろいろやりようがあります。支出の価値観を家族でそろえながら、いろいろな方法を試してみて、ご家族にとって有益な「断捨離」をしてみてください。きっと貯蓄も増えていくと思います。がんばってください。

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