読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は横山光昭氏がお答えします。

毎月の収支はぎりぎりですが、年間の収支は黒字です。借金もないので、家計は問題はないと思っていました。ですが最近、断捨離やミニマリストの考え方を知り、非常に共感できました。シンプルな暮らし方だけではなく、節約、貯金をするという考えもあり、私もそうなりたいと思いました。そして改めて振り返ると、貯蓄は住宅ローンの頭金や引っ越しに使ってしまい、ほとんどありません。子供はもう少しで小学校卒業ですが、あっという間に高校受験、大学受験と進んでいくと思うと、貯蓄を増やさなくてはいけないと考えるようになりました。断捨離やミニマリストの方の考え方を生かして貯蓄を増やしたいのですが、今まで問題に感じていなかったので、何からどのように手を付けたらよいのか、さっぱりわかりません。まずは家計の断捨離できる部分を知りたいと思っています。


〈相談者プロフィール〉
・女性、38歳、既婚(夫:36歳・会社員)、子供(小6)
・職業:パート
・手取り世帯月収:37.2万円
 夫:29.9万円
 妻:7.3万円 
・手取り年間ボーナス:夫90万円
・貯蓄:50万円


【支出の内訳(37.2万円)】
・住宅ローン:8.3万円(管理費、駐車場代含む)
・食費:8.5万円
・水道光熱費:1.8万円
・通信費:2.7万円(スマホ3台、ネット回線)
・生命保険料:2.3万円
・日用品代:1.7万円
・教育費:3.9万円
・交通費:0.9万円
・被服費:1.2万円
・娯楽費:1.5万円
・小遣い(夫のみ):3万円
・その他:1.4万円


横山: ご相談ありがとうございます。家計状況をざっと見たところ、断捨離できる部分はたくさんありそうですよ。それが何かを決めるのは、ご相談者さんとご家族の価値観によります。まずはご家族と話し合って、断捨離する支出を決めるのがよいと思いますが、どういうところからどう始めるか、ヒントになりそうなことを一緒に考えていきましょう。

ミニマリストの考え方に沿って支出を分ける

断捨離やミニマリストの考え方を知って、どう思いましたか? 単に捨てるという発想だけではなく、自分の身の回りを「必要である」「快適にできる」ものだけにして、選別していくことが大切だという考え方ではないかと思います。ですから、家計に取り入れるとなると、「必要な支出」「必ずしも必要ではないけれど、快適に過ごすための支出」「欲しいだけの支出」「不要な支出」など役割別に支出を分けるということになります。

もし、家計簿をつけているようでしたら、過去の記録をもとに、ご家族で「いる」「いらない」を話し合うとよいと思います。そして、そう思う理由も話し合ってみてください。はじめはピンとこないかもしれませんが、回を重ねていくと家族の判断の仕方もわかってくるので、ご一家としてこの支出は「いる」「いらない」の判断基準が自然とできると思います。これが、価値観です。

一度できた価値観のベースは、時間がたっても大きく変わりません。もちろん、ライフステージにより変化する部分はあると思いますが、それは必要なものが変わったということになるでしょう。