空前の赤身肉ブームが続く中、ステーキハウス「ブロンコビリー」が2月8日、赤身ステーキの新メニューを投入しました。しかも、その多くがサラダバーやかまど炊きご飯、スープのセットで税抜き1,000円台という価格帯です。

これまで2,000円以上のステーキが中心だった同社が、なぜ1,000円台のステーキを強化し始めたのでしょうか。その狙いを解き明かすヒントは、1月21日に開かれた決算説明会にありました。


地域限定で赤身肉3種を展開

ブロンコビリーが2月8日から提供を開始したのは、地域限定の赤身ステーキ3種類です。静岡県内の10店舗では「炭焼き 黒毛和牛ステーキ」、東京と千葉の19店舗では「炭焼き カイノミステーキ」、その他の107店舗では「炭焼き サーロインステーキ」を提供しています。

このうち、たとえば東京と千葉で展開しているカイノミステーキは、160グラムのセットで1,680円(税抜き、以下同)、200グラムのセットで1,880円と、1,000円台の比較的リーズナブルな価格で、希少部位の赤身肉を食べることができます。


東京と千葉の19店舗で提供している「炭焼き カイノミステーキ」

また、静岡でのみ展開する黒毛和牛ステーキセットは、160グラムで1,980円。黒毛和牛の「内ももかぶり」という部位の肉を、遠赤外線効果があるという炭焼きにすることで、肉汁とうま味を閉じ込めた点が特徴です。

ブロンコビリーといえば、ジュニア野菜ソムリエが考案し、店内で調理した新鮮なサラダバーや、かまどで炊いた魚沼産コシヒカリなど、メインの肉料理以外も評価が高いのが“売り”。これらもセットになって1,000円台で食べられるのであれば、肉好きはもちろん、普段はあまり肉を食べない人も試してみる価値はありそうです。

ディナーの不振で業績計画は未達

それにしても、なぜブロンコビリーはこのタイミングで1,000円台のハンバーグに力を入れ始めたのでしょうか。そのヒントは、1月16日に発表した2018年度決算にありました。

ブロンコビリーの同年度の売上高は224億円(前期比13.5%増)、本業の儲けを示す営業利益は25.9億円(同6.2%増)と、増収増益で着地しました。しかし、期初に出した計画値に比べると、売上高は98.8%、営業利益は88.5%と、未達に終わりました。

ランチ時間帯は2017年9月に導入した平日ランチ企画の効果もあって好調だった半面、ディナー時間帯は昨年春頃から失速。4月以降は前年同月割れが続いたのが、計画未達の一因と考えられます。

「ディナーメニューを見直す必要がある」(竹市克弘社長)。そう考えたブロンコビリーは、昨年11月にハンバーグのプレミアム商品として、神戸牛の脂を練り込んだ「黒毛和牛ハンバーグセット」(160グラム:2,030円)を投入。テコ入れを進めていきましたが、この時、より本質的な課題も見えてきました。