仕事への理解が深まる30代は、責任のあるポジションを任されることも増え、それに伴い収入も増える時期です。増えてきた収入をどのように使うかは、人それぞれの価値観によって違いがあります。

お金の使い方には誰にでもあてはまる正解はありませんが、自分の将来を意識した使い方をすることでムダな出費を減らし、より価値のある支出ができるようになります。

では、多くの人はどのようなお金の使い方をしているのでしょうか。今回は、東京都内で暮らす30代独身男性の収入、貯蓄、生活費についてみていきます。


東京都の男性の平均年収は、30~34歳は約430万円、35~39歳は約482万3000円

厚生労働省の「2017年賃金構造基本統計調査」によれば、企業の規模によって賃金の違いがあります。全体的に、企業規模が大きいほど賃金が高くなる傾向にありますが、全ての企業規模を合計した場合の男性の平均月収は、30~34歳で28万9000円。35~39歳で32万4100円です。

図1

詳しく見ていくと、企業規模による違いは働き始めの20代前半の時は小さいのですが、その後の50~55歳のピークまでの増加率に差があり、その差が徐々に広がっていきます。

そして、ピークから後の69歳までの減少率にも差があることがわかります。

このような収入の変化を踏まえ、ライフプランは大きな視野から考えていくことが大切です。しかし、これは決して「数年後には給料アップ間違いなしだから、将来のために何もしなくていい」、ということではありません。

確かに平均ではこのような数字ですが、年功序列による収入アップは減っていく傾向にあり、成果主義や同一労働同一賃金の導入などにより、会社への貢献度などで収入が決まっていくようになります。

そのため、将来のための貯蓄やスキルアップに必要な自己投資は、今後ますます必要性を増してくるでしょう。さて、同調査によれば、東京都の賃金は全国平均の約1.24倍と高い水準です。賃金の高い都道府県は、以下大阪、神奈川、京都、愛知、千葉と続きます。

図2

東京都の30~34歳男性の平均年収は、全国平均の1.24倍と計算すると約430万円、35~39歳では約482万3000円になります。

月の手取りにすると、それぞれ約28万7000円、約32万2000円となります。

30代独身男性は、貯蓄を1カ月5万円以上

これだけの手取りがあれば、ゆとりのある生活も充分可能です。では、30代独身男性は、どのようなことにお金を使っているのでしょうか。

NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションの調査によれば、30代独身男性は貯蓄を1カ月5万円以上しているという結果でした。

この調査は、2018年6月25~26日にインターネットを通じて男女2006名を対象に行われた、「消費者の自由裁量所得と使途の状況に関する調査」です。自由裁量所得、つまりお小遣いのことですが、前世代の平均は1カ月あたり約2万4000円でした。

男性のほうが女性より約7000円多く、一人暮らしの人は同居者がいる人よりも約4500円多くなっています。

図3

1カ月あたりの平均支出金額を性別・世代別で注目した場合、男性の3世代以上で平均支出額が全体の合計平均よりも多かった項目は、ショッピング(30代、40代、60代)、ゲーム(10代、20代、30代、40代)、お酒(40代、50代、60代)、人づきあい・交際(30代、40代、50代)、貯蓄(30代、40代、60代)の5項目でした。

では、30代の支出額はそれぞれいくらでしょうか。一人暮らしの支出額としては、ショッピングや、人づきあい・交際費が多く、さらに貯蓄が5万円以上という結果でした。

図4