はじめに

30代独身の平均貯蓄額は約317万円。そのうち57.1%が貯蓄100万円未満

月5万円の貯蓄を10年続けたとすると、単純計算で5万円×12カ月×10年となり合計600万円です。では、実際にそのくらい貯めている人はどのくらいいるのでしょうか。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)2018年」によれば、30代独身の平均貯蓄額は約317万円です。そのうち、貯蓄ゼロが39.7%、100万円未満が17.4%になっており、あわせて57.1%が、貯蓄0~100万円未満です。

30代独身の貯蓄がある人だけで計算した平均貯蓄額は533万円なので、貯蓄のある人とない人との差が大きくあるということがわかります。

図5

病気やケガなどの万一の時には、公的な社会保障がありますが、条件に合わない場合には保障されません。また、手続きは自分でしなくてはならず、手元にお金が払い込まれるまで時間がかかる場合もあります。

いざという時のために、月の収入の3カ月分程度はプールしておきましょう。

30代独身男性の生活費は、1カ月平均16万円

さて、貯蓄をするためには生活費のやりくりは欠かせません。30代独身男性の、1カ月の平均生活費はいくらでしょうか。

総務省の「2014年全国消費実態調査」によると、40歳未満の男性単身者の1カ月平均支出は約16万円です。そのうち、東京等の首都圏では家賃が大きな支出になります。

公益財団法人不動産流通推進センターがまとめた「2018不動産統計表」によれば、東京の賃貸マンションの家賃相場は上昇傾向にあり、2017年9月の調査では、ワンルームの家賃平均は7万2077円(6万2011円~8万2143円)、1LDK~2LDKの家賃平均は10万8071円(9万1783円~12万4360円)となっています。

家賃7万2000円のワンルームマンションなら、月の手取り30万円の25%以内に納まるので、無理のない部屋選びと言えるでしょう。

1カ月の消費支出の割合は、両調査をもとにして考えてみると、次のようになります。

月の手取りが、30~34歳で28万7000円、35~39歳で32万2000円でしたから、それぞれ12万7000円、16万2000円の黒字になります。黒字分は、消費ではない支出にあてることで、将来に向けて資産形成することができます。

消費支出以外の支出とは、貯蓄や投資、生命保険や医療保険の保険料、ローンの返済などのことです。

貯蓄だけではなく株式や投資信託などの投資を取り入れていくことも、今後の資産形成で考えていきたいですね。投資はインターネットの証券会社で、100円からでも可能。若いうちから投資を経験するのもおすすめです。

ローンの返済は、単なる借金返済ではなく住宅ローンの返済など、完済後に資産価値の高いものが残るものだと有意義な使い方かもしれません。日々の生活費は倹約して資産を増やし、使うべきところではしっかり使うことがメリハリのきいたお金の活かし方です。

資格取得、起業、住宅取得、結婚など、まとまった資金が必要になるライフイベントもたくさんあります。また、旅行をはじめとするレジャーも日々を過ごす中で楽しみの1つですよね。

収入・貯蓄・生活費のバランスをとり、一生懸命頑張って働いた対価は有意義に使いたいですね。

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