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分散投資はなぜ必要?世界に投資対象を持つことの重要性

国際分散投資を勧める理由

過去の記事でリスクを抑えて投資をする手法として、国際分散投資が有効であると書きました。投資手法の1つで、投資対象を国内株式だけでなく、海外株式、国内債券、REIT(不動産投資信託)など複数の資産クラスに分散し、かつ投資先も日本国内だけでなく海外にも振り分けましょうと簡単に説明しました。

記事を読んだ方から、海外への投資について不安を感じているという感想をもらい、改めて今回の記事では具体的なデータも用いつつ、少しでも不安をなくしていけるように解説したいと思います。


なぜ海外への投資が怖いのか

海外への投資に、不安を感じる人は多いようです。筆者は個人投資家と話したり、読者の方から意見をいただく機会が多いのですが、海外への投資に不安を感じる理由を聞いてみると、大きく分けて3つありました。

1つ目は過去に海外投資をうたった詐欺の経験に起因しています。確かに、高利回りの海外不動産投資や、新興国の未公開株式への投資などの詐欺が横行していた時期もありました。その記憶から、海外への投資に不信感を持つ人が依然として多いのですが、大手の証券会社を通じて、海外の株式を購入したり、大手の運用会社が運用している投資信託で、海外の株式や債券へ投資をする分においては、詐欺のリスクはかなり低いと考えてよいでしょう。

2つ目は為替リスクが挙げられます。この点に不安を覚えるのは、ある程度の投資経験がある人に多く見られます。ここで懸念を持つのは非常に重要ですので、その感覚は今後も持ち続けた方がよいでしょう。為替リスクというのは、日本の投資家が海外の株式に投資した際に、株価の変動だけでなく、為替の変動もパフォーマンスに影響を与えることです。

3つ目は海外に投資をするとリアルタイムに情報を取得できないという点です。たとえば、米国株であれば一番早い情報は英語で出てきます。英語なら読む分には問題ない人も多いかもしれませんが、それでも日本語と同じレベルで情報を取得するのは厳しいでしょう。まして、英語以外の言語が母国語の国に投資をすると、英語に翻訳される情報は限られ、そこから更に日本語になる情報はごく一部ですので、情報が圧倒的に不足することは否めません。

為替リスクを考える

為替リスクが海外投資におけるリスク要因というのは全く間違っていません。当然、投資をする際に為替リスクを考慮することは非常に重要です。しかし、リスクという言葉の認識が誤っていることがあるので、ここで簡単に学び直しましょう。

リスクは日本では「危険」などのネガティブなニュアンスで使われることが多いのですが、本来の意味はリターンの不確実性やブレを指しています。ハイリスク・ハイリターンという言葉を聞いたことがあると思いますが、まさにこの言葉こそがリスクの意味だと思います。

確かに外貨建ての商品に投資をすると為替リスクがあるのは間違いないですが、時としては為替の変動がプラスに寄与することもあるのです。それでは、ここで実際のデータを見てみましょう。

各種資料を基に株式会社マネネ作成。※2005年1月末を100として指数化。

日本を代表する株価指数である日経平均と、米国を代表するNYダウの推移です。NYダウについては円建てに換算したグラフも並べています。確かに、現地通貨建てと円建てでは動きに違いがあることがわかります。ドル円相場の推移に合わせて、円建ての方がパフォーマンスが良い時もあれば、悪い時もあります。

しかし、直近の成績を見れば、現地通貨建てであっても、円建てであっても、日経平均よりはパフォーマンスが良い数値がでています。つまり、為替リスクを考慮しても、原資産の想定リターンが高いと考えられる場合は、海外資産を投資対象として検討することは十分に価値のあるのです。

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