花粉の量が少ない年は株高に

図を見ると、おおむね3月に花粉が最も多く、4月もやや減る年が多いものの、花粉飛散は続き、5月に収束する傾向です。花粉状況が最も気になる時期は3月と4月となります。

そこで、まずは花粉が最も多い3月に注目しました。毎年3月を花粉が「多い年」「例年並み」「少ない年」の3つに分類します。そして、それぞれの分類で3月の日経平均株価の騰落率を平均してみました。

【表1】花粉が「例年より少ない」年の3月は株価が上昇(3月の分析結果)
【表1】花粉が例年より少ない年の3月は株価が上昇(3月の分析結果)

「例年より少ない年」には、3月の日経平均株価の騰落率を平均すると4.3%の上昇となりました。これに対して、「例年より多い年」は▲1.3%と日経平均株価は下落しました。

さきほどお話しした2つの仮説を思い出してみましょう。どうやら、行動経済学と個人消費の観点から「花粉が多いと相場は下落する」という仮説が正しいようです。

2017年に東京都が行った花粉症患者実態調査では、「都内におけるスギ花粉症有病率(軽症も含む)は48.8%」と推定されました。おおむね2人に1人が花粉症ともなると、特に花粉が多い年は花粉症で憂鬱な気分となる投資家のネガティブな気持ちが相場にも表れやすいのでしょう。外出も控えられてしまい、消費にも良くない影響が出てきてしまいます。

3月と4月では傾向が少し違う

次に4月の傾向も見てみましょう。やはり同じように「例年より少ない年」の日経平均株価の上昇が最も多い傾向です(2.9%)。

【表2】やはり「例年より少ない」が最も株高(4月の分析結果)
【表2】やはり例年より少ないが最も株高(4月の分析結果)

しかし、3月とは違った傾向も見られました。「例年より多い年」の株価が上昇していることです。これは、3月に憂鬱な気持ちで相場が下げ過ぎたことに対する修正が起こったのかもしれません。

いずれにせよ、これからの3月相場を迎えるにあたって、今年の花粉飛散は例年より多いという予測からは、いささか気になる話になるかもしれません。