はじめに
マイホーム購入後には、修繕などのメンテナンスが必要ですが、その費用は長期で数百万円にも上ります。
今回はメンテナンスに合わせてリフォームを行ったことで、費用を半額に減らすことができた筆者の体験をお話ししたいと思います。
マイホーム取得後のメンテナンスは多額の費用が
マンションの場合、毎月管理費や修繕積立金が徴収されていることでしょう。管理費は共有部分の光熱費や管理組合の運営費、管理の依託費などに充てられます。
修繕積立金は共有部分の劣化や補修、外壁の補修・塗装、排水管の取り替えなどマンションの修繕工事を行うために毎月積立をしていくメンテナンス費用です。マンションが持つ施設や築年数によっても金額は異なりますが、筆者が過去に居住していたマンションでは修繕積立金は毎月1万3,000円(30年間の累計額468万円)でした。
ちなみに、国土交通省・平成25年度マンション総合調査結果によると、1戸当たりの平均額は1万783円です。
戸建て住宅の場合、規模や環境によりますが、修繕のタイミングは自分でコントロールすることが可能であり、こまめなメンテナンスを行うことで、長期的に見ると総額の修繕費を抑えることにつながると言われています。
メンテナンスが必要となる箇所とスケジュールの目安は以下の通りです。
戸建て住宅のメンテナンスとスケジュール
部位 | 点検スケジュール | 修繕内容 |
---|---|---|
構造体 | 5年 | 防蟻処理 |
屋根 | 10年 | 塗装、増貼り、萱替えなど |
外壁 | 10年 | 塗装、張り替え、洗浄など |
バルコニー | 10年 | 防水工事など |
設備(給排水・給湯器・床暖房など) | 5年~15年 | 点検、補修、高圧洗浄、部品・周辺機器・本体交換など |
外部建具(玄関・サッシ・網戸・シャッターなど) | 5年~15年 | 点検、補修、消耗部品交換、本体交換など |
住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール」を元に筆者作成
筆者は現在、築10年の木造住宅に居住していますが、最近では給湯器が故障するなど諸々のメンテナンスが必要になってきました。加えて、戸建てはマンションに比べ夏の暑さと冬の寒さが厳しく、どうにかならないかと考えるように。
そんなとき、建築関係の知人から、自宅の居室を断熱リフォームする際に自治体の助成制度を利用したことを聞き、自分でも調べてみることにしたのです。