はじめに

国の住宅助成制度を利用してリフォームをおこなうことに

筆者が居住する千葉県市川市には「市川市あんしん住宅助成制度」があります。平成30年度は、市民が市内施工業者を利用して自宅のバリアフリーや子ども部屋をリフォームする際の工事費に対して1/3(限度額10万円)の助成がありました。

自治体の助成制度については、市区町村のホームページや一般社団法人住宅リフォーム推進協議会「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」から検索ができます。

いろいろ調べた結果、筆者が利用することになった助成制度は国の「スマートウェルネス住宅等推進モデル事業補助金(特定部門)」 でした。内容は断熱のリフォーム工事と高効率給湯器へ交換をすることで、対象工事費に対して1/2(限度額100万円)の助成があることです。

その際、リフォーム前後に血圧測定など健康調査へ協力することが条件にあり、煩わしさを感じたものの、助成内容が筆者のニーズに合致していたことから利用申請をすることにしました。

まずは、補助事業を行う業者に連絡し、業者によるインスペクション(建物の検査)を実施、改修プランの見積もり作成を行ってもらいました。

その後、業者を通して補助金交付申請を行い、並行して健康調査も行うことに。血圧計や温湿度計などの調査キット一式が自宅に届き、2週間に渡り住環境測定と血圧測定や身体活動量などを行いました。

この段階で助成を受けられるかは未確定でしたが、申請時に筆者のコスト負担はないことも魅力でした。申請書類の修正など業者とのやりとりを経て最終的に申請許可がおりるまでに半年以上かかりましたが、なんとか滞りなく工事を完了することができました。

今回、断熱リフォーム工事を行い、インプラスという内窓を取り付けたことで二重窓仕様になりました。リフォーム後は、期待していた断熱効果と想定していなかった防音効果を得ることができたことで、住み心地に関して高い満足を得ることができたことは良かったと思っています。

また、給湯器交換への助成や省エネルギータイプにバージョンアップしたことで、ガス料金の節約など家計支出を減らす効果にも満足しています。

住宅のメンテナンス時には助成制度を確認しておこう

最終的に助成制度を利用した自己負担の金額は約50万円でした。業者への申請手数料6万円がかかりましたが、制度を利用しなかった場合には100万円の出費となるところでしたので、コスパは良いと言えるでしょう。

初めての体験でしたが、住宅に関わる助成制度は種類も多く、年度ごとに内容も変わるため、自分の場合どの制度を利用すればいいのか正直わかりにくいと感じたことも。

そろそろ家のメンテナンスを考えようと思っている場合には、リフォーム会社が助成制度の冊子を準備していることもあるので事前に相談をする、あるいは自分でも調べておくのが良いでしょう。

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