はじめに
ローンを多用する習慣を作らない
住宅ローンの残債は2000万円、自動車ローンの残債は350万円。対して貯蓄は140万円。住宅は仕方がないですが、自動車については頭金をもっと入れて、ローン額を少なくする購入の仕方も検討できたはずです。ローンを組むと、利息がかかります。購入したものの価格以外にお金を払うのはもったいないと思いますし、こういったお金の使い方に対する考え方は、改善したほうがよいと思います。
ローンも住宅と車だけということであれば、ある程度の計画を持って組んでいるものかと思いますが、今後も高額なものはローンにすればいいというお考えをお持ちであれば要注意です。今まで多くのお客さまを見ていると、ローンを2つ、3つと次々に利用していく方は今後も“ローン頼り”が当たり前になっている傾向があります。
毎月の収入で支払いが可能だから問題ないと考える人もいるのですが、次々とローンを組めば毎月の支出が多くなり、貯蓄ができなくなってしまいます。それでは、教育資金も、ご自分たちの老後資金も作ることができません。
収入の範囲内で生活できるように支出の見直しを
これから収入が増えるとのことですが、まずは現在の収入のなかで支出を収めるられるようにしてほしいと思います。
家計表を見ると、生命保険料、自動車ローンを含めた自動車費用の固定費は支出が多いので、生命保険は住宅ローンを組む時に入った保険の補償などとも合わせて、現状に適した内容に見直しをすることをお勧めします。保険は保険、貯蓄は貯蓄と割り切って、不要な保障の契約をしないように、1つずつ見直しをしてください。自動車は、状況によっては金利の安いローンに借り換えを検討してもよいかもしれません。銀行などのローン窓口で相談してみましょう。
また、まだ支出を下げられる余地がある部分としては、通信費、教育費、日用品代もあげられます。本当に今の生活にいるのか、いらないのか、ということを1つずつしっかり考え、契約内容を見直したり、使い方を変えるなどしましょう。特に通信費は、これからお子さんの塾通いなどが始まると携帯を持たせることになるでしょうから、今後増える支出の一つです。自分たちの使い方をきちんと把握して、それに見合った利用料を支払うような使い方ができることがベストです。
このように支出を見直して、できるだけ今のご主人の収入の中で生活ができるようにし、ご相談者さんの収入は貯蓄と、老後を見据えて一部つみたて投資にあてるなどして、先々困らないように計画しながらやりくりしていくとよいと思います。
改善するのも、悪化するのも、今どう動くかによると思います。明るい将来のために、ぜひ、がんばってほしいと思います。
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