はじめに

3つの「がん保障の備え方」

1. がん保険
2. 医療保険 + がん保険
3. 医療保険 + がん特約

がん以外の入院や手術に保険で備える必要がなければ、まずは、がん保険のみに加入しておくことも考えられます。また、医療保険とがん保険の両方に加入されるのであれば、がん保険と医療保険の両方から要件に合った給付金がもらえます。保険料は、医療保険とがん保険のダブルで割高になりますので手厚い保障がほしい場合には向いています。

医療保険にがん特約を付帯する場合は、全体の保険料はそれぞれ単独で加入するよりも割安になります。しかし、保障の範囲や給付金は限定されている場合が多いようです。

がん保険は、がんと診断され、手術や入院した時に給付金を受け取れます。したがって、がんに特化した保険です。一般的に契約日から90日などの待ち期間がありますので、この間にがんと診断されても給付金は受け取れません。がん保険によって保障内容が違いますので希望に近いものを選びましょう。

セカンドオピニオンという存在を知っておく

治療方法については、ある程度は選択肢を持っておいたほうが良いと触れましたが、いざとなるとどう決断すればいいのか悩まれることもあるでしょう。

主治医の考える治療方針やその方法について、「自分に本当に合っているのか」と考え、悩んでしまうかもしれません。その悩みを解消するために、もう一人の医師に相談できるのが「セカンドオピニオン」です。ここでは、主治医とは違う医師による意見を受けることができるため、選択肢を増やすことも、また現在の主治医の考えに改めて納得することもできます。

セカンドオピニオンは、様々な治療方法がある中で、患者がどのような治療方法を受けるかを決断するための背中を押してくれる存在になります。生命保険には無料の付帯サービスもあり、その中にはセカンドオピニオンサービスを利用できる商品もありますので、保険商品選びの参考にされてください。

老後の不安は「数値化する」ことで払拭する

最後に老後の備えについてですが、貯蓄保障を目的にした保険もありますが、現在のように利率が低い時には、保険商品が売り止めになっていることもあります。円建ではなく、外貨建保険が主流になっていますので、為替リスクを理解したうえで検討しましょう。確定拠出年金制度やNISAもすでに利用されていらっしゃいます。財形貯蓄は会社では導入していませんか? あるようでしたら、将来のために年金財形貯蓄の利用を検討されてはどうでしょうか。

60歳以降の収入面での不安については、まずはキャッシュフロー表をつくり、どのくらい資金が不足するのかを確認してください。また、収入に合わせた暮らし向きに変えられそうかなど対策案をいくつかあげてみましょう。ご心配されている保険料の支払いについては、保険料払込期間を60歳までなどの有期払にすることで支払いを終わらせることもできます。

将来への不安な気持ちを漠然と抱くのではなく、キャッシュフロー表で数値化して、今何をするべきかを考えてみましょう。

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