はじめに
遊び方改革とは何か、またその実践法については前回までにご紹介してきました。
今回は遊びで学んだ素敵なことを周囲に伝達する時のちょっとした工夫をお伝えします。その工夫ができれば、人が集まり、人を育てられる人気者になることでしょう。
成功話や自慢話ばかりする上司は嫌われる?
人を育てられる人とは、相手の意識改革が出来、その人の可能性を広げてあげることが出来る人を示します。
一方、人を育てられない人とは、指示・指導はしても、相手の心が離れ、技術力も人間性も成長させることができない人を示します。
人を育てられない人の特徴
・過去の自分が成功したこと、達成したことを誇らしげに言う。
・自分が出来たのだから、君も出来なければならないと言う視点で発言をする。
経験した事を人に伝え、相手が悩んでいたり迷っている時の選択肢にしてもらうこと、これは間違えた考え方ではありません。
しかし、前に進めず悩んでいる人に向かって成功話をすることは、本人が多大なストレスを抱えているため、伝えた話を前向きに受け止めてもらえない可能性が高いでしょう。
「どうせ私にはできない、何の参考にもならない、いつも自慢してばかり」など、マイナスにとられてしまうことも多々あります。
反対に、自分に自信があり、物事を前向きに捉える人であれば「すごいなぁ、あの人も頑張れたのだからそれを参考にして私も…」という気持ちになります。
このようにその時の気分やストレス、自分のいつもの考え方のパターンで判断してしまうため、成功話をする時にはリスクがあります。
自分は遊び方改革をしてリフレッシュした結果、仕事にも良い面が出たとしても、自慢話をしたせいで相手のやる気をそいではいけません。
「人を育てられる人」「育てられない人」の違い
ここで人を育てられる人の特徴を心理学の実験からひもといていきます。
高齢者と若者の関係性についての実験では、高齢者が経験や知識を若者に教える場合において、成功経験よりも失敗経験を基にした知識を教えた方が、相手に感謝されることが報告されています。
成功の裏には苦悩や失敗があります。話し上手で心に余裕があり、等身大の自分を見えようとする人は、その失敗談や苦悩にフォーカスを与え話す事ができます。
一方、自分を大きく見せたい、成功した自分を他人に賞賛してもらいたいなどの承認欲求がある場合は、達成したことをその喜びを大げさに話してしまう傾向があります。
ここが人を育てられる人、育てられない人の分かれ道です。