はじめに

お金の話、どうやって切り出すのが正解?

まずは、ご主人のお気持ちを確認したいですね。気をつけなければならないことは、ご相談者様の気持ちを先に言わないことです。「相手に考えてもらって、その答えを聞く」これがポイントとなります。

では、具体的に見ていきましょう。たとえば最初に、ご相談者様が「あなたは私たちの将来についてどう考えているの?」と聞いていきます。この質問で、ご主人の「理想」や「夢」を聞くことができます。そこで、お家のこと、子供のこと、将来のことなど、キーワードが出てくれば、なんとなく想像がつきますね。

次に「あなたの夢を実現するために、私にできることはある?」と聞いていきます。おそらく「家が欲しいから一緒に働こうか?」とか、「僕が働くから君は子育てに専念してね」という回答が返ってきますよね。その時に、その話の流れで「いくらのお家にしようか? じゃあ、あと〇年でいくら貯めなきゃね」といえば、スムーズに聞き出すことができ、ご自身の希望も伝えることができます。

では、逆に、いきなり「500万円貯めたいんだけど、もう少し家計費として出してもらえる?」とストレートに聞いた場合はどうでしょうか。ご主人の中では、すでに自分のお小遣いの中での使い途ができているかもしれません。そうなると「自由になるお金を取られる」と思い、身構えてしまいます。ひどい場合は、けんかになって具体的な話ができなくなってしまうこともあるでしょう。どうなりたいか、何にも考えていないご主人に、いきなり何百万円貯めようという話をしても想像がつかないわけです。だから、ご主人にどうなりたいか想像させ、それに向かっていくためにはいくら必要か考えてもらうことが大切になってきます。

親しい仲でもお金のことってデリケートな問題ですよね。まず「相手の気持ちを聞く」ことで、きっとうまくいきます。ぜひ、試してみてください。

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