貯蓄プランを考える3つのステップ

お金の使い道を把握し、月33万円の支出に抑えられるようにするとともに、将来のためにいくらずつ貯めていけばよいのかも知り、貯蓄プランを考えていきましょう。

<貯蓄プランを考える3つのステップ>

1:手取り収入からねん出できない大きな金額がかかる時期と金額を書き出す 
表1

細かく試算するのが大変であれば、ざっくりで良いので計算を。試算できずにストップして先に進まないのは本末転倒です。ざっくり計算の例ですが、たとえば老後を30年として、毎月年金で賄えない金額を5万円とすると、5万円×12ヵ月×30年=1800万円。医療費や介護費用などのために700万円とっておくことにすれば、1800万円+700万円で2500万円を目標に設定できますね。もし60歳を超えても就労収入が見込めたり、退職金があるのであれば、もっと少なくてもよいかもしれません。

2:年間で貯蓄プランを立てる
貯めておきたい金額を、貯められる期間で割ってプランを立てます。ここでは教育費と老後資金を準備するための一例を示しますね。

表2

第2子独立後は、それまでねん出していた教育費をそのまま老後資金用の貯金に振り替えることで、目標を達成できるかと思います。

3:使ってよい金額を知る
上記のプラン例では、年間124.8万円の貯蓄をすれば、教育資金と老後資金の一部を貯蓄できると試算できました。手取り年収がわかりませんが、最も少ない月と最も多い月が6ヵ月ずつあると仮定した場合、手取り月収の平均は76.5万円。年収は918万円となります。

使ってよい金額=手取り年収 - 貯蓄するべき金額

計算式に当てはめると、使ってよい金額は、918万円―124.8万円=793.2万円となります。12ヵ月で割ると月額66万円となるため、計算上は毎月66万円使っても、年124.8万円貯蓄することができるのですが、毎月の収入に大きな変動があるため、最低限かかる生活費を月33万円でまかない、毎月かかるわけではない「洋服代」「旅行代」「家具家電費用」などの臨時費用を手取り収入が多い月からまかなう方法をご提案します。使い道の割合イメージは以下となります。

表3

(A)の口座引去りの金額は、通帳に記帳して把握しましょう。そして現金で使える(B)の金額を算出します。

自動化して「お金の見えない化」を図る

一般的に貯蓄の自動化というと、給与振込口座から貯蓄専用口座に、毎月定額を振替することで、お金の見えない化を図ります。ご相談者様の場合は、収入の変動が大きいため、逆の発想で以下の仕組みを整えることを提案します。

給与振込口座の他に口座を2つ作ります。
1. 給与振込口座
2. 自由にお金を使って良い口座
3. 貯蓄用の口座

給与が入ったら、給与振込口座から現金で使う(B)の金額を、2に自動振替して、日頃はその口座を生活費口座として使うようにします。毎月振替する際に手数料がかからないようにするためには2つ方法があります。

1つは、給与振り込み口座と同じ銀行に口座開設し、ネットバンキングで振込する方法。一部手数料がかかるメガバンクもありますが、多くの銀行で0円で可能です。

もう1つは、ネット銀行などで取扱いのある「定額自動入金サービス」を使うこと。手数料無料で、他行から決まった金額を決まった日に振り替えすることが可能です。ただしこの場合は即時振替ではなく数日時間がかかりますので、ご注意ください。

毎月、2の口座からやりくりし、臨時費用といった大きな出費については1から使うように意識します。手取り収入が多い月が重なり、1の残高が大きくなってきたら、こまめに1から3に振り替えして年間の貯蓄目標を目指しましょう。


収入が多くあった時にはつい使いすぎてしまうのは当たり前です。しかしそのことに不安を感じ、今後のために見直そうと思ったことが素晴らしいと思います! 給与振込口座をできるだけ見ないようにして、「お金をとっておく口座」として活用すれば、たくさん入金があることに気が付かないで済むのでは?という発想で、上記のご提案をしました。まずは毎月のお金の使い道をしっかりと把握することからスタートしてみてくださいね。