生活

「貯め時」に貯められない?臨時支出に耐えられる家計の作り方

FPの家計相談シリーズ

「今月は〇〇があったから仕方ない」からの脱出方法は3つ

ご主人の会社で、ご相談者さんもお仕事をされていらっしゃるとのこと。ご主人が経営者ですから、ある程度、役員報酬をコントロールできる反面、将来の収入の変化などでご不安を感じることがあるのではないかと思います。

そこで、ご相談者さん自身がコントロールできる、家計の支出面を考えてみましょう。「○○のせいでせっかく貯めたお金がなくなった」という、焦りや不安を軽くするための方法は3つです。

1.「臨時支出」の思い込みを捨てる

家電の買い替えに、義父母のお祝い。たしかにこれらの支出は、毎月発生しないイレギュラーな支出です。でも、「今はまだ買い替えなくても大丈夫」な冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの大物家電は数年置きに買い替えることでしょう。また、義父母のお祝いも、古希や喜寿などの何年かに1回のこともありますが、これらの節目を大事にするご家庭ということは、その先のお祝い事もあることが想像できます。

そこで、今までは「臨時支出」と思っていた支出を「予定支出」に替えてしまいましょう!

「いつ」「いくら」「何に」お金がかかるかも……という目安がわかるだけでも、「準備しておかなきゃ」という気持ちがわいてきます。「とりあえず終わった!」「今はまだ大丈夫」ではなく、「次はいつだろう」と考える習慣を持つようにしましょう。「いつ」「いくら」「何に」お金が必要かを考えることが、心の準備とお金の準備の両方に役立つのです。

まずはお子さんが就職するまでの20年前後という長期間の支出予定と、毎年発生する1月~12月までのGWや夏休み、誕生日など、毎年発生する特別支出を書き出してみましょう。

2.「自分ボーナス」を作る

1年間の支出を書き出してみると、「臨時支出」と思っていた多くは、実は「毎年定期的に発生している支出」だったことに気づきませんか? ご相談者さんの家計にはボーナスがないため、特別支出にかかるお金を、「自分ボーナス」として、別に用意しておく必要があります。

たとえば、1年間の特別支出の合計が、仮に60万円だったとしましょう。すると、これを12ヵ月で割ると5万円です。つまり、特別支出のために、毎月5万円を取り分けておく必要があり、この5万円を貯めながら、固定資産税や家族のお祝い事、旅行などの特別支出に使っていくのです。これが「自分ボーナス」です。

給料から定期的に貯めることで、ボーナスがなくても、特別支出に使うための「自分ボーナス」を作っていきましょう!

なお、貯めながら使っていくので、当初はあまり貯まった気がしないかもしれません。でも、毎月50万円の給料の中から、無理やりやりくりして赤字になるよりも、「このために貯めていたから、大丈夫」と思えるほうが、きっと前向きになれるはずです。

1年間の特別支出の合計を洗い出したら、毎月の給料から「自分ボーナス」に分けるお金を計算してみてくださいね。

3.「仕組み」を作る

「自分ボーナス」の積立額がわかったら、自動積立の仕組みを作ります。毎月ATMから引き出して別口座に移す……ということを精神力と労力でがんばると、途中で力尽きてしまうかもしれません。そこで、給料振込をしている金融機関で、自動積立の手続きをするのです。自動積立なら、名前の通り、毎月自動的にお金を積み立ててくれますから、給料振込口座の金融機関に、ネットや郵送、窓口で手続きをとりましょう。

なお、「自分ボーナス」は、貯めてはいるものの、家族の誕生日や夏休みの旅行、冠婚葬祭などで使うお金ですから、将来の貯蓄にはなっていません。そこで、将来の教育費や老後資金、今後の大物家電の買い替えやご家族のお祝い、車をお持ちなら車検や買い替え費用などのお金も、同じように自動積立で貯めるのです。

たとえば、将来の支出に備えて、毎月3万円を自動積立するとしたら、2年で72万円がたまります。このお金と今ある貯蓄と合わせると、合計100万円が貯まりますから、具体的な時期と金額を決めて、貯蓄計画を立ててみてください。


毎年使う特別支出用の「貯めながら使う貯蓄」と、教育費や老後資金などの「将来のために貯める貯蓄」。この2つを両立できるように、ぜひ、計画的なお金の貯め方・使い方に挑戦してみてくださいね。
 

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