はじめに
ドンキに並ぶ本格的アジア食材
2018年6月に開店した「ドン・キホーテ新大久保駅前店」も、通常店舗と比べてエスニック食材や調味料が充実しています。
ドンキおなじみの「圧縮陳列」でアジア食材が大量に積まれ、ベトナム料理に使われるフォーの麺だけで何種類もあります。インド料理用のスパイスや豆、ココナッツミルクなども盛りだくさんです。
「圧縮陳列」で並ぶナンプラーやチリソース。
記事中の写真での取り扱い商品・価格は取材時のもの。時期・店舗により、商品・価格が異なる場合あり。
ドン・キホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)によると、「日本にお住まいになられている外国籍の方(個人・ご家族)の需要はもちろん、新大久保エリアにてお店を営まれている方の飲食店需要もありまして、調味料をはじめとした輸入食材を取り扱っております」といいます。
日本人も思わず手に取る
新大久保といえば、韓国式チーズドッグやコスメ、K-POPの人気で混雑するコリアンタウンが話題になりますが、JR新大久保駅の北西には「イスラム横丁」と呼ばれるハラールフードを扱う食料品店や飲食店が広がっています。
さまざまな国や宗教が入り交じる多国籍なエリアで、日本にいながら現地と同じような味付けのエスニック料理を食べられるほか、珍しいスパイスなどが買える場所として注目を浴びています。
インド料理に使う豆だけでこんなに多い
「当店で、一度エスニック食材をお買い求めくださったお客さまからのリピート購入が、ありがたいことに多い状況です。また、調味料などは、在留外国人の方に限らず、日本人の方も手にとって吟味されている様子を拝見することも多いです」(PPIH広報担当者)
4月1日に施行された「改正出入国管理法」によって、さらなる増加が予想される外国人。2019年度は最大で4万7,550人、5年間で約34万5,000人の外国人労働者の受け入れが見込まれています。今後、全国展開する他の小売チェーンも外国人利用者のニーズに合わせて、取り扱う商品を変えていくのでしょうか。
<文:編集部 小島和紘>