はじめに

料理教室や写真教室で「コト消費」

プレイアトレ土浦は「モノ消費」から「コト消費」への転換を狙った駅ビル。「日本最大級の体験型サイクリングリゾート」をコンセプトに、サイクリストが自転車を自由に持ち込める設計になっています。

今回、アトレとタッグを組んだバルニバービは、これまでに自治体と共に街づくりをしてきた実績があり、飲食店にとどまらない体験による付加価値を提供できるのが売り。「STATION LOBBY」にも、飲食だけではない体験ができる仕掛けが施されています。

たとえばクッキングスタジオ「ぼくらのキッチン」は、食育と料理の教室です。親子でのピザ作り体験(3,000円)など、夕食を兼ねることで家事を楽にしながら食を学べます。今後、子供の食事と栄養についてお悩み相談形式で学ぶ勉強会も開催予定です。

ぼくらのキッチン
料理教室「ぼくらのキッチン」

また、「写真のある暮らし」をテーマに徳島と大阪で運営している「阿部写真館」が関東に進出。プロのカメラマンが家族の日常や記念日を写真に残してくれます(データ込みで1枚5,000円〜)。撮影だけではなく、写真教室も定期開催されます。

アトレの担当者によると、2018年3月の第1弾のオープン以降、土浦駅の休日の降車人数は増加。サイクリストをはじめ、家族連れなど、土浦を目的に訪れる利用者が増えているといいます。

5月31日には体験型のブックストア「天狼院書店」などがオープン予定。2020年以降は目玉となるサイクリングホテルがいよいよお目見えとなります。土浦が通りすぎる場所から、わざわざ行きたくなる場所へと変貌をとげられるのか、ここ数ヵ月が勝負となりそうです。

<文:編集部 小島和紘>

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