はじめに

人間が人工知能に学ぶべき点

このエピソードは自己学習をする人工知能の驚異を物語るものでしたが、同時にビジネスなどの成功を目指す人が得るべき教訓があります。それは、人工知能の姿勢のようにビジネスに取り組むべき、という考え方です。

皮肉なことに、人間の脳をモデルに開発された人工知能に人間が学ぶべきポイントがある、ということになります。人は失敗を恐れ、失敗すると挑戦を諦めてしまいます。それこそが人間と人工知能を分けるポイントなのです。

人工知能は失敗を恐れず、失敗に挫折することがありません。何度失敗しても、愚直に失敗から学び、自身をアップデートしていきます。最初の頃はでたらめな打ち方を見せて周囲から笑われていましたが、最後には誰も勝てる者はいなくなってしまいました。

成功する人は、人工知能のように独学でトライ・アンド・エラーをひたすら愚直に繰り返す人なのです。

未知の分野は独学しかできない

前述の通り、先端の領域においては特定の教師をつけることができません。日々、猛烈な勢いで変化を続けているからです。

イノベーティブなビジネスで成果を出す人は、みんな独学の達人であるという点で共通しています。イノベーティブな分野は体系化された知識や前例がないので、自分自身のトライ・アンド・エラーの中からより良い道を模索して、答えを求め続けることしかできないのです。その時には、感情を排除し、愚直に失敗を続けて強くなる人工知能のような思考こそが必要なのです。

あのアップルが試行錯誤の末、物理ボタンをできる限り排除した「iPhone」を世に出した時は、まさしく前例がありませんでした。「ストリートビュー」を生み出したグーグル、出版業界のあり方に一石を投じたアマゾンなども、前例を頼りにしたわけでも、特定の教師をつけて生み出したわけでもありません。

すべて、CEO(最高経営責任者)による人工知能的なトライ・アンド・エラーから独学で答えを導き出してたどり着いた境地なのです。これからは前例のない、過去のモデルが通用しない世界になりつつあります。そんな中で生き残っていくためには、人工知能的に独学の達人になる必要があるのです。


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