はじめに

特殊要因を除いてみると…

とはいえ、このグラフだけでは景気や株価について多くを語ることは難しいようです。そこで、分析をちょっと工夫してみました。洗濯代だけでなく、洗剤代も合わせて分類してみたのです。

具体的には、次のように行いました。

最初に、洗濯代と洗剤代について。5月だけでなく、洗濯代トップ3となる4月から6月までの3ヵ月の合計を計算しました。暑くなるのが早い年だと、4月にクリーニングに出す人も少なくありません。こうした気候の特別な要因を除くためです。

次に、洗濯代、洗剤代について、それぞれ前年(4月から6月まで)との差を取りました。そして、それらの差について、2001年から2018年までのうちで、ちょうど真ん中の順番より多いか、少ないかで分類しました。

そして、これらの分類された年に対して株価の行方はどうなったかを平均しました。5月から6月までの2ヵ月間の日経平均株価の騰落幅を使っています。

最も株価が上昇したのはどのパターン?

ちょっと、説明がややこしく感じたかもしれません。実は、表を見てしまったほうが簡単でわかりやすいです。表は4つに分類できます。洗剤代が少なくて洗濯代も少ない年と、洗濯代が多い年。そして洗剤代が多くて洗濯代も多い年と、洗濯代が少ない年です。

傾向

上表中の株価の動きに着目してください。5月と6月の日経平均株価の平均上昇第1位(287円)となったのは、意外にも「洗濯代が少なく、洗剤代も少ない」年でした。

ここで「洗濯代が少ないのは景気や株価が悪い時と仮説したのでは?」と思う方も多いでしょう。これは次が理由と考えます。景気や所得がすごく良ければ、来年は新しい服を新調しようと思い、クリーニングにも出さない傾向があります。したがって、家で洗濯もしないし、クリーニングにも出さない時が最も株価が上がるのです。

上昇第2位は、日経平均の平均騰落幅が272円となった「洗剤代も少なく、クリーニングなどの洗濯代が多い」年です。これは最初の仮説通り、家庭で洗濯せずに、クリーニングに出す余裕がある所得や景気も良い年だからでしょう。

一方、株価が721円と下落したのは、「洗剤代が多く、クリーニングなどの洗濯代が少ない」年でした。やはり所得が厳しい時は、クリーニング代を節約してしまうからでしょう。

さて、今年はどのタイプの年でしょうか。令和への改元ムードが高まっています。少し先の話になりますが、令和元年の秋冬は装いを新たに“冬服を新調して”迎えたいとも思うかもしれません。そうなればクリーニングも洗濯もしない人が、身の周りに多くなるでしょう。過去のパターンから考えると、今後は最も株高パターンが期待されます。

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