はじめに
家計のやりくりはOK、保険料は見直して
保険に加入しようか、お金を貯めようかと考えても、まずは毎月のやりくりができていないとうまくいきません。
相談者さんの家計状況は、ざっと見たところ、よく節約されています。特に節約して苦しいと思うところがなければ、現状を維持できるとよいでしょう。ただ、生命保険料は、単身者と考えると少し高いように思います。就業不能保険なども検討しているのであれば、さらに高額になる可能性があるいますので、不要な保障がないかどうか、一度見直しをしてみましょう。
奨学金の返済がありますが、これは無利子なので、そのまま返していくことでよいと思います。
蓄えは投資も合わせてよくできていると思います。毎月18万円の貯蓄もよくできていると思いますので、お金周りについてはあまり不安にならず、このままのペースを維持して、さらに貯えを増やしていけるとよいでしょう。ただ、お金の置き方については、少し検討した方がよさそうです。今の貯蓄額はよいとしても、投資はどういう形で保有しているのでしょうか。
近い将来の万が一だけではなく、遠い将来の備えも検討を
業務委託で働くということは、社会保障だけではなく、退職金、企業年金もないということです。ここは、老後に備えて自分で準備していかなくてはいけません。
現在している投資は、iDeCo(個人型確定拠出年金)なども含まれていますか? もし、やっていなければ、将来の備えだけではなく、節税のためにも、始めてみるとよいと思います。また、同じく将来への備えとして、小規模企業共済も検討してみてはいかがでしょうか。現在の業務委託を請け負っている仕事が適応される事業形態かどうか、詳細はわかりませんが、加入できる可能性もあると思います。
これらは掛け金が全額所得控除になるので、節税対策によいものです。すぐに使えるお金ではないことがデメリットとなりますが、将来の退職金を自分で作っていると考えると、意味はあるでしょう。
社会的な保障が薄いと、不安になる部分は多いと思いますが、ある程度は貯蓄で賄えるものも多いと思います。慌てて備えるためにお金を払うことを考えるよりも、少しでも多く貯めて備える、ということも選択肢に加えてよいと思います。
人生100年時代と言われる今、働く期間もまだ30年近くあると思います。投資一つにしても控除があるものもありますし、お得な情報をしっかり確認してご活用いただければと思います。
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