はじめに
原因3:流行りに乗っかるようにして始めた
言うまでもなく、流行り(別の言い方をすれば景気)に左右されるビジネスは長続きしません。
たとえば飲食で、ここ5・6年で一定のブームを巻き起こした食品・食材を簡単に振り返ると「メイソンジャーを使ったスムージーやサラダ」「アサイーボウル」「パクチー」などがあました。流行当時はそれらを売りにした専門店やメニューが多数ありましたが、今(19年6月時点)ではどのブームも去ったように思います。
恐らく、いま第3次ブームとして約10年ぶりに話題となっているタピオカドリンクも、今年の年末か来年にはブームが去り、ショッピングモールや繁華街にあるタピオカスタンドは別の店に変化しているかもしれません。
短期で稼ぐだけ稼いで上手に撤退し、次の流行にうまく乗り換えられるビジネス手腕を持っているならともかく、「今流行りだから〇〇を使った副業をしよう」「△△を使った商売は景気がよさそうだ」という理由だけで始めた副業では継続的に稼ぐことはできません。中山氏は過去の経験をもとに次のように語っています。
いくら“今”が良いからと言って景気変動に影響を受けやすい業種のビジネスを主にすると、あとできつい思いをすることになります。
私の例で言えば、先ほどのような考え方(編注:景気に左右されない業種とだけ取引をする)でクライアントを選んでいったので、景気の変動が大きなときでもさほどの苦労をせずに済みました。
当時、不動産がブームで私の会社にも不動産のマーケティングやチラシの作成依頼はたくさん来ました。が、私たちは自らが掲げたスローガンにのっとり、絶対に不動産関係の仕事は受けませんでした。金額がいくら大きくても、おいしく見える仕事でも、絶対に受けませんでした。
当時、私の知り合いがやっていた会社は次々に売上高という不動産の軍門に下りました。そして結果、お金の回収がうまくいかず、倒産の憂き目にあった会社もたくさんありました。
要は生き方を間違えてしまったんですね。こうした、景気の変動に無力を決め込まず、キチンとそこを意識して組み立てておくと、しないで良い苦労をせずに済むのです。
(本書P.37-38より、一部編集のうえ抜粋)
以上、数ある「副業が大して金にならずに終わる原因」から3つを見てみました。では、継続的に収益を得られる副業を成功させるには、どのような条件が必要なのか。また、成功例としてどのような人がいるのかについては、中山氏の新刊にて詳しく解説しています。ぜひ、読んでみてください。
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