はじめに

原因2:既存のシステムに乗っただけで、基盤が脆弱

一時の小遣いを稼ぐためと割り切るならともかく、継続的に稼いで収入を得る「ビジネス」として考えると、既存のしくみに乗っかっただけのものは長続きしないと中山さんは言います。

たとえば、SNSを集客の柱にするようなビジネスだと、SNSの仕様変更に振り回されます。昨日までOKだったことが、今日からできなくなることがあります。

記憶に新しいところでは、アメブロが「ペニーオークション騒ぎ」に懲りて、突然商用利用を禁止したことがありましたね。昨日までビジネスに使えていたブログが、突然ビジネス禁止になる。これ、いくら怒ろうと文句を言おうとダメなものはダメ。あくまでもシステムをつくり運用しているのはアメブロなので手も足も出ません。そんなことが起こるわけです。

そのあたり、要注意です。

(本書P.22より)

これ以外の例だと、YouTubeを運営するGoogleがある日突然「テキストが流れるだけの動画に収益化停止措置を実施」「普通の動画でも広告収益化の条件にチャンネル登録者数と総再生時間の条件が追加」といった変更を発表したことで、YouTuber界隈に動揺が広がったことがありました。

これらは所詮、一企業が提供しているシステムを使って稼いでいただけなので、運営規約の変更やサービス終了があれば一瞬にして稼ぐ手段が絶たれてしまいます。逆に言うと、継続的に稼ぐためには、企業が提供しているサービスだけに頼らずに、ビジネスの基盤を整える必要があるということになります。

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