生活

生活費は折半、財布は別でも「夫婦の貯蓄」をつくりたい

FPの家計相談シリーズ

読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ

今回の相談者は、生活費を夫婦で折半している共働きの30歳の女性。住宅購入や老後資金のために、夫婦2人で貯蓄をしていきたいけれど、何から手をつけたらいいのかわからないといいます。FPの高山一恵氏がお答えします。

結婚して3ヵ月経ちます。夫婦ともに会社員です。2人とも年収は450万円程度。世帯年収は900万円くらいだと思います。夫は手取り25万円ほどあるらしいのですが、詳しくは不明です。ローンがあるのか、貯蓄に回すお金がないようです。今は生活費をきれいに折半し、残りは各自自由に使える状況です。私のみ、毎月2万円を貯蓄に、3万円を投資に回しています。近い将来、マイホームの購入を考えているので、夫婦2人で貯蓄をしていきたいのですが、どのように貯めたら良いかわかりません。また、老後資金と近い将来のお金、どのように分けて貯めるべきか教えてください。今後、子供を持つ予定はありません。


〈相談者プロフィール〉
・女性、30歳、既婚(夫29歳 会社員)、子供なし
・職業:会社員
・居住形態:賃貸
・毎月の妻の手取り金額:22万円
・年間の妻の手取りボーナス額:100万円
・毎月の妻の支出目安:17万円


【資産状況(妻のみ)】
・毎月の貯蓄額:2万円
・現在の貯蓄総額:250万円
・現在の投資総額:60万円(月3万円積立)
・現在の負債総額:なし


【支出の内訳(妻のみ)】
・住居費:8万円
・食費:2万円
・水道光熱費:1万円
・教育費:なし
・保険料:0.3万円
・通信費:1万円
・車両費:なし
・お小遣い:4.7万円


高山: ご質問ありがとうございます! 共働き家庭の場合、収入の入口が2つあるので、夫婦それぞれでお金の管理をしてしまい、家庭全体としての家計が不透明になる傾向にあります。

今回のご相談者さんのように、相手の支出や貯蓄状況が把握できないという方は多いので、今回は共働き家庭における家計管理のポイントについてお話します。

収入が多い割に貯蓄ができないワケ

共働き家庭のご相談にのっていると、「収入が多い割に貯蓄ができていない」ご家庭が意外に多いのですが、このパターンに陥るのは、大抵夫婦で家計のことや今後のライフプランが共有できていないケースです。

今回のご相談者さんは、正社員同士のご夫婦ですが、正社員同士のご夫婦で一番多いのが、夫婦それぞれの財布で家計を管理する「それぞれの財布型」。この方法は夫婦共通のお財布はつくらずに、住宅ローンと食費は夫、日用品費と水道光熱費は妻といった具合に、あらかじめ分担する項目を決め各自が負担する方法です。貯蓄も各自で行います。まさに、ご相談者さんのご家庭もこの方法に当てはまるようです。

この方法はお互いに自由になるお金が多く、お小遣いという面からは不満がたまりにくいですが、一方で相手の支出や貯蓄状況が不透明になる上に、一緒に家計を管理するという意識が希薄になります。そのため、実は収入が多い割に無駄な出費が多く、貯蓄も思うようにできていないというのが、「それぞれの財布型」に見られる傾向です。

夫婦といえども、お金の状況を開示することで、「自由になるお金が減ってしまうのではないか」「借金があることを知られてしまう」など、不安になってしまうことが多いもの。

ですから、夫婦でお金の話しをするときには、今後の夢など楽しんで話せる話題から切り出し、夫婦共通の夢だけではなく、個人の夢やライフプランなども話すようにしましょう。夫婦の意識合わせを行うと、お互いの収支や資産状況の公開に積極的になります。

今まで様々なご夫婦の家計相談にのらせていただきましたが、ご夫婦の仲が良い方がお金が貯まる傾向にあります。ぜひ、この機会にご主人と将来のライフプランや家計管理について話し合う機会を設けてみてくださいね。

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