キャリア

デキる人は自分流の「質問」を磨くことを意識する

「話す」と「聞く」との間には、必ず「質問」がある

「話すのが下手だから、話し方を勉強しよう」「聞き方が悪いから、聞き方の勉強をしよう」コミュニケーションに悩んだ時、こう考える人が多いのではないでしょうか。

しかし、スピーチドクターとして多数の企業で研修を行なっている松本幸夫さんは、「どんなに『話す』と『聞く』がうまくなったとしても、その間に必ず入る『質問』について忘れしまっては本当のコミュニケーションにはならない」といいます。それはなぜなのでしょうか?

松本さんに、その理由について、著書『仕事のできる人が絶対やらない質問の仕方』の内容を交えながらお話を伺いました。


質問の仕方で、仕事がうまくいくかどうかが決まる!

ーなぜ、コミュニケーションに「質問」が大事なのでしょうか?

コミュニケーションに苦手意識をもっている人は、話し方や聞き方のスキルを磨くことに意識がいきがちですが、それだけでは一方的なコミュニケーションに陥ってしまいます。なぜなら、会話はキャッチボールにたとえられるように、話し手と聞き手がスムーズにやりとりするために「質問」というボールを「話す」と「聞く」との間にはさむことが不可欠だからです。

「質問」によって、お互いに「わからないこと」や「もっと知りたい点」を交換しあうことで、会話の一方通行を解消することができます。だからこそ、会話の中で質問をないがしろにするのは、他の人とコミュニケーションをとっていないことになると私は思っています。

ただし、自分本位の質問には要注意です。たとえばビジネスシーンで上司や先輩に質問をするときに、一から十まで質問するような「自分の頭で考えない」行動は、自身の評価を下げてしまいます。「そんなことは自分で考えろ!」といわれてしまうようなら、その質問の仕方は失敗です。

もっとも、「こういう風に質問をすれば正解」と一概にはいえないのが、質問の仕方の難しいところです。社内なのか社外なのか、相手は自分より立場が上の人なのか気軽に質問できる人なのかなど、その状況や相手との関係をきちんと把握する必要があります。

ー松本さんは、学生時代からアガリ症で悩んでいたとお聞きしましたが……。

実はそうなんです。今でこそスピーチドクターとしてメディアに出させていただいたり、企業研修の講師なども行なっているのですが、中学生の頃からアガリ症で人前で意見がいえないことに悩んでいました。

当時はインターネットも普及していなかったので、具体的な解決法に出会えなかったのですが、大学生になってから「アガリ症を治す本」を探して読んでみたり、話し方教室に足を運ぶといったことを始めました。

でも、話し方教室の対象はビジネスパーソンがメインで、ちょっと自分の状況とは違う。また、ただ人前で話す練習をしてもうまくいかない。どうすればいいのだろうと考える中で、むしろ質問力を磨いたほうがコミュニケーションがうまくいくのではないかとだんだんと気づいていきました。

自分が一生懸命に話すのではなく、質問を間にはさむことで、相手の意見を探ることができますし、こちらが話すことなく相手が自分からどんどんしゃべってくれる。アガリ症にとってはそっちの方が楽ですよね。

このように、「質問」でコミュニケーションのかじ取りをする方法に気づいてから、少しづつアガリ症を改善することができました。自分の子どものときのコンプレックスがあったからこそ、今の仕事につながったのかもしれません。面白いですよね。

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