はじめに

海外での治療費も日本の健康保険が使える?

ちなみに、海外旅行中に医療機関でかかった医療費も、健康保険が使えるのを知っていますか? 健康保険には「海外療養費」という制度があります。これにより海外で支払った医療費の一部を取り戻すことができます。

支給額としては、国内で同じ傷病を治療したときにかかる治療費の7割(自己負担が3割の場合)です。

たとえば、海外で12万円の治療費がかかったとします。国内で同じ治療をすると算定額10万円だとすると、海外療養費として7万円が戻ってきます。自己負担額は3割にあたる3万円と、戻ってこなかった2万円の合計で5万円になります。海外の治療費の方が安かった場合には、支払った金額の7割が戻ってきます。

国内のレジャーの場合に必要な保険とは

では、国内旅行はどうでしょうか?国内では、病気をしてもそれほど心配しなく大丈夫ですね。しかし、大きな損失が発生するようなことに対しては、うまく保険を利用することを考えましょう。

たとえば、帰郷した折に、両親の車を借りて運転する場合や友達の車を借りて運転する場合には、その間だけの自動車保険が便利です。1日単位または12時間単位で契約できる自動車保険があります。

登山を計画中の人には、「レスキュー保険」というのがあります。遭難した場合に、捜索費用を補償してくれます。通常、捜索ヘリは公共機関の場合には無料なのですが、何らかの都合で民間のヘリを借りた場合にはそれなりの費用負担があります。そのための保険です。

そのほか、さまざまなレジャー保険がネットなどで発売されています。「お天気保険」「チケット保険」「釣り保険」などさまざまな種類がありますが、どの保険もそれほど高額ではないのですが、保障される金額もさほど多くはありません。

ですので、これらの保険を利用する場合の注意点としては、本当に必要なのかを考えてから契約をしてください。なんでも保険に入れば安心だというものでもありません。必要な保険だけにしましょう。

「もし、その事故が起こったときに、自分のお金だけで対処することができないかどうか」を考えるのがポイントです。

よい思い出のために、備えを万全にして旅行を楽しんでください。

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